昨日、斜里岳の登山から早々に退却し、昼食を食べずに地元海岸の様子を犬と見に行きました。
友人である知床財団の I 研究員と何となく始まった海岸線トド漂着のカウント。
お互いに連絡を取り合い、まだ確認していない箇所がありました。
茶志別川幌萌水産秋サケ定置番屋から羅臼方向へ幌萌町南集落の間僅か2kmに満たないの区間です。
番屋の前には少し日にちの経過した熊の糞がありましたが想定の範囲内です。
番屋から100mほど先が崎となっていて見通しが利きませんが、そのまま何も考えず交わすといきなり10羽近いオジロワシが飛び立ちました。
一瞬そちらに視線を取られて、『あるっ!』と思った瞬間、大きな熊が信じられないスピードで藪の中へ(緑の線)駆け込みました。
一瞬のことで犬も自分もあっけに取られましたがあの巨体であのスピードは・・・・・。
こっちへ向かってこなかったのが幸いです。
なにせ、こちらは熊スプレーさえ持たないまったくの丸腰。黙って登っていった先を見ていると、草が揺れながら途中で一度だけ顔を出し山へ消えていきました。
とりあえず、物を確認。
皮を剥がしてかぶりついた跡があります。
焼印が無いか確かめようとしましたが背中を下にしているので判りません。
大きさからオスでしょうね?
犬は熊が飛び込んだ藪を覗きに行きましたが、おそらく訳判っていません。ただ、鹿ならとっさに追いかけるので今回の反応は良しとします。
さらに先に進みたいのですが帰りにまたここを通過するのはリスクが高いので反対側から調査することに変更し戻りました。
反対側の幌萌町南集落から熊と遭った方向へ
鹿の頭もありました。
途中の海岸には打ち寄せられた海草の山、食料がなくなると熊はこの海草をほじくり帰し中のヨコエビなどの虫を食べますが、この地域はもっと美味いものがありますからね。
道中に他の漂着死体は無く先ほどの地点をそ~っと覗きます。
画像には番屋が写っていませんが黄色い→のところに隠れています。トドとの距離は直線で200m無いでしょうね。
夕方、明日トドを回収するという話で状況確認したいという要請で役場に付き合いました。
満潮時間が夕方、天気予報は強い雨、時化模様の海岸、『回収する役場職員は大変だなぁ』と思って帰路に着きました。
そう・・・・・他人事なはず・・・・・・だったんですよ
つづく