3日目の早朝、小雨が降る中、間借りしたサケ定置番屋をあとにし本日の難所、カブト岩へ到着。
スタッフのみっちゃんが崖の下降用にザイルの固定準備をしています。
急峻でこの縦走の中では最も長い下降となります。身体能力がある程度高い方で荷物無しでしたらザイル無しで下りることは可能ですが、足場が悪く常に落石の危険があります。まず最初に自分が隊員二人を連れて下りました。
中央の切れ間から降りてくるわけです。このとき、重要なのは大集団で下りないこと、下に着いたら速やかに安全地帯へ避難することです。3人1組で下りては次のグループ・・・つまりは落石対策です。
過去には一般のグループがここでの落石事故で重傷を負ったケースがあり、このときもバレーボール大の石が凄いスピードで落ちていきました。
隊長も二人を引き連れて3人の間隔を開けないように下りて来ます。
このあと、啓吉湾でのテント無し夜営となる予定でしたが、降りしきる雨と風で断念し、半島突端近くの赤岩地区の廃屋となった昆布番屋を間借りしました。
チャレンジ隊は出発時から一度も青空を見る事がありませんでしたが、わんぱく隊のいるモイルス湾は快晴で暑かったそうです。
風の音と波型トタンに打ち付ける雨音を聞きながら、朝を迎えた我々は一路灯台を目指した。
冷たい風が吹き、曇ったり小雨になったりのあいにくな天気ですが隊員たちは元気です。
アブラコ湾の台地上に上がり、灯台を見ながら小休止。
荷物をスタッフに預け、一路灯台へ
自分と同じ年齢の灯台(50歳)の前で盛り上がります。
このあと、啓吉湾へ移動したわけですが、昨年はこの灯台に辿り着くのもそこいらじゅうに熊がいて大変でした。
チャレンジ隊の挑戦は中学3年生のちなみと女性スタッフ2名にとって2度と見る事が無い景色、想い出を焼き付けて終わりを迎えようとしていました。
つづく。