羅臼の漁期は今月27日で終了です。
出来る限りギリギリまでやりたいというのが漁師の本音ですが、今年は流石に止めざるを得なくなりました。
先週あたりからトドによる被害が散見されるようになり、今週あたりから酷いことに!
今日もタラをはじめ大きめの魚は軒並み、喰い千切られていました。
魚だけならまだしも網がズタズタにされるのには参りましたね!
一緒に出漁している仲間も皆今日から同様の理由で切り揚げに向けて網を揚げ始めました。
自分の記憶ではこういうことは初めてです。
羅臼の海も御多分に漏れず、著しい不漁です。トドも喰うために今までとは違った行動をしているようで、お互いに生き残りをかけた戦いがこれから先、続いていくようで頭が痛い!
羅臼漁協は来年に向けて大規模な漁業者のリストラ?が行われました。
生き残るためとはいえ、残るも去るも地獄のような按配!
60余名の廃業が決まり、一般乗組員などはほとんど何の保証もなく投げ出されるわけです。
かくいう自分も、長年使っていただいた冬場のアルバイト先から不漁のために暇を出されました。
4月の漁まで無職となったので、鹿でも撃って生計を維持するしか道は無さそうです(無理ですが)
さて、順調に行けば20日で終漁!
もう一度くらいマスノスケが来ないかと思っていますが、きっと、トドにお持ち帰りされるでしょうね?
淡い期待を抱きつつ、網を巻き揚げていると白い大きなお魚が見えてくると身構え・・・そして・・!
約束のオチです!
あと2回出漁しますが、来ないかな…マスノスケ!