北海道内に於いては鯨類(クジラ、イルカ)については北海道大学が中心となってストランディングネットワーク北海道という部署を立ち上げて情報収集しています。
どんなことかというと、海岸に打ち寄せられた鯨類や、漁具への絡まり事故、船舶との衝突などにより死亡した個体の回収を行い調査研究するわけです。
様々な団体、研究機関、大学などが密接にかかわり医療や薬学、遺伝子研究などに利用されるわけです。
北海道内で回収、解剖などを行うおもな大学は北海道大学、帯広畜産大学、東京農業大学です。
尚、アザラシ類に於いても同様の3校が行っています。
さて、肝心の資料となる鯨類をどうやって確保するか?
実は一般市民の方々の情報だけが頼りです。
もちろん皆さんの協力なくしては全く成り立たないのですが、ここ世界自然遺産知床羅臼ではどうなのか?
嬉しいことがありました!
自分以外の刺し網漁業者から提供の情報があったのです。
野水産、吉定丸(19t)から知床ネイチャークルーズの長谷川船長へ、そして自分へと連絡が入りました。
引き上げるのが簡単でない大型のイルカをわざわざ持ってきてくださる行為!ありがたいことです。
特に乗組員の方々は大変だったはず?
野船長ありがとうございます。連絡を密に取っていただいた長谷川船長ありがとうございました。研究者に成り代わってお礼を述べさせていただきます。
さて頂いた、イシイルカ!
よせばいいのに、つい悪気が起こりました!
このままむき出し状態でドライブ!
たいした用も無いのに羅臼ジビター・・・コンビニへ!
当然騒ぎになります。
そして、自分の港に戻り・・・今回引き受けることになった東農大へ!・・・・教授自ら来ました。
漁業者らは協力したい方が多くいるということ!
ただその方法がわからないだけ!
でも、羅臼中の漁業者が協力したら、大学はパンクする!
難しいところです。
ちょっとだけ同じ同業者として自然遺産知床の羅臼の漁業者が誇らしく思えた出来事でした。