海岸線調査をしていて見るたびに思うことがあります。
自分が20歳過ぎぐらいの頃ですが町はずれの斜面に一軒の漁家がありました。
元々は羅臼漁協組合員でSさんという方が営んでいたのですが、いつの間にか違う方が住みつきその人の名義でナマコ桁びき網漁をしていました。
当時はナマコは安価で混獲されるウニが密漁という形で流されていたようです。
そこには男性二人と中学生ぐらいの女の子が一人住んででいたのですが、誰もその3人の氏名もわからず、特に関わるでもなく過ごしていました。
夕方、あるいは夜間、女の子はよく近所の公衆電話ボックスに入りこんで電話をしていたのを見かけました!
町内会も傍観するだけで特に何も・・・・!
やがてある日忽然と全てを置いたまま姿を消します。
二人の大人が根室で事件を起こしました。
稲川会系〇塚組事務所に銃弾を撃ち込んだのです。
住所が正に我が町内会でその時初めて氏名を知ったのですが、対立する暴力団組員ということで新聞に出ていました。
女の子がその後どうなったのか…誰も知りません!
忽然と消えた「2900人」の子供たち…誰も知らない行方、放置は「死」を招く
学校も、行政も居場所をつかめない。そんな子供が日本全国に約2900人もいる。政府は8月、「居所不明」となっている子供の今年5月時点の数字を公表した。実際は記録などがないだけでどこかで暮らしていて、行政側の“追跡調査”が甘いため居所不明扱いになっている子供も多いとみられる。だが、家庭ごと音信不通になるなどして、忽然(こつぜん)と世間から消えてしまった子供が一定数いることも確か。居所不明の子供は親から虐待を受けているリスクが高く、近年は育児放棄の末に衰弱死したり、暴行を受けて雑木林に捨てられたりした事件も発覚した。危機感を抱いた全国の市町村は、家庭訪問などによる確認作業を急ピッチで進めている。 2014.10.1時点
女の子、今はもう40歳代でしょうか?
夜逃げした農家や漁家を見ることがありますが、何もかも思い出の品々全てを置いていくのを見ると、その後子供たちはどうなってしまうのか・・・思います。
実は不安なことがあります。
羅臼の海は今、今まで経験のしたことが無いような不漁に見舞われそうです。
大黒柱となっていた秋サケの来遊に昨年ごろから異変が生じました。
他の漁種はそれ以前から不漁の一途をたどっています。
何とか救っていてくれたのがイカ来遊ですがそれも見込めないという。
実は桜井教授の海水温から見た予想は当たります。
昨年、多くの漁業者が多額の設備投資をして用意をしましたが、10月初めの海水温の急激な変化でイカが姿を消し該当者は打撃を受けました。
今年、今後が見込めないとおそらくかなりマズイことになります。
考えてもしょうがないのですが、漁師はつくづく博打だなと思います。
子供たちを巻き込んだ夜逃げがありませんように!