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最近、東日本大震災以降日本列島は火山活動期に入っていると言われています。
それを示すかのようにあちらこちらで火山活動が活発化しています。
不安を煽るつもりはありませんが、知っておいて損は無いでしょう。
よく耳にするのが『水蒸気爆発』!
最近では口永良部島の『爆発的噴火』なんてのもあり映像とともに恐怖した方もいるのではないでしょうか?
噴火の直接的な影響も怖いですが、その直後に襲い来る火砕流も大変怖いですね!
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記憶にあるのが長崎県雲仙普賢岳の火砕流!
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溶岩ドームが崩壊し、山肌を駈け下りる火砕流の映像は衝撃的でした。
知床半島の山々もこの普賢岳同様、火砕流のあとが登山道や知床横断道路脇に見受けられますが気が付きのはごく少数の方ではないでしょうか?
数百度の高温の火山灰や土砂が降り注ぐわけで、生き残ることはすべての生物にとって皆無です。
この大規模な火砕流を伴う巨大な噴火を『破局噴火』または『破滅噴火』と言います。
恐ろしい名前ですが、文字通りすべての生物、文明を一瞬にして歴史から消し去るほどの破壊力を伴います。
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日本にはその痕跡、歴史が北海道と九州地方に集中しています。
直径が10km以上にも及ぶ巨大な噴火口から大量の噴出が起こり、やがて引力で一気に降下し360度、数百キロのスピードで周囲に襲い掛かるわけで逃げ延びる術はありません!
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これに比べると山肌を駈け下りる様な火砕流は可愛いもんです。
道東地方には10万年ほど前に起こった屈斜路カルデラに伴う破局噴火の痕跡が至る所で目にしますが、気が付いている方はいるのでしょうか?
今の屈斜路湖、摩周湖が火口です。そこから噴出した火山灰、火砕流が半径100km以上にわたり道東を襲いました。
短時間で一気に厚さ数十メートルに堆積した高温の噴出物!生きとし生けるものすべてが死に絶えたはずです。
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弟子屈町内の火砕流堆積物!
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網走管内大空町の火砕流堆積物!
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網走管内小清水町の火砕流堆積物
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僅かに当時の樹木が炭化して残っています。
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火砕流に伴う噴火活動が停止し、泥流が発生した痕跡が地層上部に見受けられます。
標津町の海岸線にもその破局噴火の痕跡が見られます。
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場所は忠類と古多糠の間!
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分厚い地層の下の部分が火山灰です。
上の暑い部分はその後の洪積世に伴う地層。一番上の黒いわずかな部分は沖積世に伴う地層。
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太い樹木は根こそぎ倒されること無く立っていたようです。
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ちなみに年代が新しいため石化してはいません!
当時はリス氷期とヴュリム氷期の中間ぐらい?人はまだ住んでいなかったとは思いますが、マンモスをはじめ異変を察知できる動物たちは逃げおおせたのでしょうか?
こんな噴火がもしも今世紀に起これば間違いなく急激な気候変動で人類は滅亡の危機に瀕しますね!