羅臼町で始まったエゾ鹿有害駆除初日です。
狩猟期間が先月31日で終わり、国立公園保護区を除く狩猟禁止区域も町有林に限って許可され、役場が不法行為が無いかなども併せて監視しながら猟友会で行います。
このやり方は一般町民などとの誤解を回避する上で大変有効であり、他の市町村でも実施すべきと思われます。
ただこれはハンター側が自分勝手だと難しいでしょうし、役場の腰が重いとこれまた難しいことです。
今回は将来のハンター候補を発掘する意味、またはこういう世界に従事する側の理解を深めるうえで一般からも勢子を募集しました。
本日は都合の関係で2名のみの参加でしたが、十分にこき使わせていただきました![]()
![](http://i.yimg.jp/images/mail/emoji/15/ew_icon_s17.gif)
ケツ滑りはアイドルハンターのユキちゃんです。
最初の一本目の巻き狩りが空振りに終わり、撤収中です。
ここで、埒があかないことでもあり、勝負に出ました。
あの高みを攻めることに!(赤枠に居る奴)
大まかな作戦会議です。
100頭以上いれば最低でも3割くらいは網にかかると読んで!
新人勢子のY君、O君、それに猟犬(紀州犬)2匹を連れて登山開始です。
作戦は赤枠内の鹿を174高地に集めて、下に落とし狙撃する作戦です。
青線は勢子の進入ルート
赤線は鹿の移動、逃走ルート
緑線は待ちのルートです。
全くの未経験、地形もわからず、鹿の行動も読め無い二人に無理難題を!
でも、とやかく説明するよりも実践が一番の勉強なので無線であれこれ指示しながら動かします。
頂上から下り始める前にまず尾根伝いの群れに感づかれ逃走を許します。
最初に自分が離れて犬を解放!二人にはそれぞれ尾根伝いに下りて指示に従うように!
いきなり二人の数m目の前を鹿が飛んでいきました!良い勉強になったでしょうね!
二人と別れてからあとの指示は待ちの方から見えるので任せます。
やがて、一匹の『ゲン』が鹿を止めました!
しかし、自分はこんな時に限って銃を持ってこなかったのです。
必死で止めてくれていますが・・・・!
ごめんね『ゲン』だって・・だって鉄砲重いし、邪魔なんだもん!
その後も逃げ場を失った鹿がドンドン目の前に出てきます。
どんな場合も銃を持って山に入るべきだと改めて思い知りました。
結果的にかなり逃げられましたが、それでも銃声があちらこちらで響き渡り成功と言えます。
とくに、174高地に鹿が集まり落とすことに成功したY君、自分の苦労が報われた瞬間を銃声で感じ思うことがあったようです。
初めての巻き狩り、勢子、銃声が身近に響き渡る感覚、駆除とはいえ狩猟の醍醐味を味わった二人、良い勉強になったと思いますね。
来週も勢子がどれくらい集まるか?
使い応えがあると作戦の展開が楽しい!
来週はハンターも200mほど上げてやるんだ!