7月2日は硫黄山までの取り付け道路20kmほどが一般解放される日です。
つまり、硫黄山にとって山開きとなるわけで神社祭に伴なう休日を有効利用させてもらいました。
少し寝坊し出発予定時刻を過ぎ道中を急いでいると知床峠駐車場手前で前方を熊が走っています。
その先にはたくさんのカメラの砲列
自分の車が追い立てるかたちとなり、挟まれた熊はトイレ付近から天頂山方向へ逃げていきました。
マズイ感じに直ぐ、羅臼町の熊対応本部へ連絡しますが電波が途切れ途切れ
カメラマン達はまた出てくるのを期待し待ち構えます。
なんでも、道路脇にいるエゾ鹿を追い掛け回していたらしい?
とりあえず、自分は登山口へ向かうべくウトロ側へ下りていくと、今度は別な熊が居ました。
道路脇を駈ける熊は今にも鹿のように、突然道を塞ぎかねません?
でも、直ぐに脇へ逸れてくれて、自分は先へ急ぎます。
これから熊だらけで目撃件数も突出している硫黄山登山道を前にして、テンション下げてくれます。
午前6時少し前にゲートをくぐります。先行者が2~4名居るようで、登山道の蜘蛛の巣払いは完璧なようです
3月の有害駆除以降、今日まで歩く走るの運動は皆無に近く、息も絶え絶え、加えて慣れない暑さで異常に汗が噴出します。
硫黄沢からは見事な雪渓、おそらく溶けきらずに冬を迎えそうな気配です。
アイゼンは必須です。先行者は既に抜き去り、一番熊と出会う可能性が高いコースへ入っていきます。
涼しいと思っていた沢も山越えの生暖かい風で見事に期待を裏切られました。
でも、この下を雪解け水が轟々と流れていることを考えるとけっこう怖い。
落とし穴が突然、出現しないことを祈って先を急ぎます。
頂上が見えてきましたが肝心の登山道が急斜度で雪渓に覆われています。
最近、友達のブログで知ったシレトコスミレ・・・・・かもしれない?
他にもたくさんの高山植物が満開でしたが、興味ないのでパスです。
はっきり言って両手に高性能のピッケル、12本爪のアイゼンでなければ無理、自分はルートからは外れますが雪渓の境目をトラバースしました。
尾根大岩から頂上まで通常10分のコースが30分以上かかりましたが、なにせ足元もつかまる岩も不安定でね・・・・・・・緊張しました。
高所恐怖症の方は絶対無理です。
9時前に何とか登頂。
羅臼岳方面もよく見えます。
時間的に知円別岳まで浮気しようかと思ったのですが横断する雪渓が厳しすぎて途中で断念しました。結果的にこれは良かったです。
下山中、同じ羅臼町のナイスガイと会いました。自転車を担いでよく登る方といえば知っている人は知っている。
でも、今日は自転車ではなくスウェーデンから自転車旅行で来ているキュートな女子大学生を連れていました。
日本人と変わらない小柄な彼女、聞けば昨日もその前も近場の山を一緒に登っているという・・・・・彼・・・・はっきり言って悔しいくらい男前ですからね
12時前に登山口へ下りてきました。暑さもあるとはいえ、体力の消耗が激しく、知円別岳へ浮気していたら途中で足、痙攣していた感じです。
800mほど歩いて出発地のゲートをくぐるとその彼の車がありました。
今日登った硫黄山は一番左側の山、ちなみに右側は羅臼岳です。
帰りはホテル地のはて・岩尾別温泉へ
そして、魅惑の扉の向こうへ
明日のために と鋭気を養うのであった?