日曜日の話です。
今年度、冬季エゾ鹿有害駆除の初日を迎えました。
根室管内は1月31日で自由に獲ることができるエゾ鹿の狩猟期間が終了し、ハンターの多くは各市町村で行われる鳥獣保護区の有害駆除や、他所の管内へ出かけます
羅臼町では狩猟区となる羅臼町礼文町以南は早い時期に避難を終え鹿の姿は見えませんね!
しかし、禁猟区である鳥獣保護区の礼文町以北はそうでもない?
なんとか下見を終え作戦を練り練り、当日を迎えました。
午前9時、羅臼漁協の指定場所に集合です。
葛西部会長のあいさつのあと、自分のあいさつはおふざけ程度!すぐに作戦図面を渡し説明しました。
赤のラインは射撃が専門の『待ち』
緑のラインは予想されるエゾ鹿の逃走経路
青のラインは自分を含む追い出し兼射撃の『勢子』です。
『知徒来(チトライ)の囁き作戦』の開始です。・・・(戦場がチトライ川)
待ちはベテランのライフル部隊で、配置前にそれぞれの位置を相談します。
待ちが配置につき、我々も入山を開始しましたが、想定の範囲とはいえ最初のグループ(20頭余りと思われる)が我々に気が付いて山奥へ退避しました。
さらに待ちの配置に気が付いていた一番近くの群れ(10~20頭)がなんとトンネル工事、道路工事、真っ最中の道路に降りてきて、悠々と川伝いに逃げていきました。この辺は彼らの利口さが良くわかります(危険な人間と無害な人間の区別がつくのです)
山奥から3番目!自分も配置につきました。
左側に見える足跡を辿ります。
山奥の方は地形を熟知したベテランハンターに託します。
やがて、発砲音がこだまします。逃げ遅れたグループが『待ち』にかかったようです。
それでも、2頭どこかに隠れたらしくとうとう見つけ出すことができませんでしたが、この14頭の群れのうち12頭は確保できました。
すべて逃げられる可能性があったことを考えると、上出来でしょうね!
これで、午前の部は終了し、午後からは流し猟です。
車で走りながら探すので乗り合わせのために話し合います。
発見すると、射撃に問題の無い場所まで移動しての発砲です。これは経験の浅い5年未満のハンターに任されました。
そんなこんなで夕方までにトータルで30頭ほどらしい?
当然1台では積みきれないわけですが、何とか業者のすべて託すことができました。
昨日までは、いいとこ5~6頭獲れれば御の字と思っていただけにホッとしました
毎週日曜日、町民の皆様にはご迷惑をおかけしますがご協力お願いします。
ちなみに自分は道路から干し草を抱えてうろついたり、双眼鏡で覗いたりしていますが不審者ではありません!