2019年、冬のエゾ鹿有害駆除が始まりました。
11月に起こった北海道恵庭市での狩猟誤射事故で道内では狩猟自粛、その後も自主的な自粛が各猟友会、個人で行われており、我が羅臼町内でも知床財団による囲い罠捕獲以外はその事故以降行われておりません。
釧路方面に行く際は裏道に入り、猟区内の道路を走りますが一部の方を除いてほとんどの狩猟者が今期の狩猟を諦めているようです。
町有林、土日祭日の道有林、許可を受ける私有林、私有地では問題無いのですが、誤解を受けるなどトラブルに巻き込まれたくないというのが心情でしょう。
開始前のミィーティングで事故の話をしてから、地吹雪の中、記録撮影。
とうとう我が羅臼部会も女性が消えちゃいました。
これも世の流れというか、世も末というか、仕方がありません。
すぐに本日の作戦行動を説明。
羅臼おろしの強風が止まぬ中、午前の部は名犬ゲンタに頑張ってもらうことに!
そして彼は見事に仕事しました。
順番に2頭・・・3頭・・・・2頭・・・。間を置きながらハンターたち?の居る場所に追い落としてきたのです。
しかし、長いブランクがある我々は呑気にしていました。
そんな放してすぐには来ないだろうと・・・来たんです。
2頭目。
慌てて、車から飛び出したは良いが、銃も袋の中・・・・間に合うわけがありません
そのまま、体制を維持すればよいのですが、寒さで車に逃げ込んだところ・・・
3頭・・・・
慌てて、車から飛び出したは良いが、銃は袋の中・・・・間に合うわけがありません
性懲りもなく解除すると・・・
2頭・・・・
寒くて寒くて見送るだけでした。
一向に止む気配の無い強風に、一時中止し3時間後に再スタートすることに!
風が弱まった午後1時から山に登ることにしました。
しかし、戦力が足りません・・・囲んだ鹿は悠々と道路に下り、住宅地を歩いて安全圏へこちらを見ながらゆっくりと去って行きました。
抜けたところは過去にも抜けられているのですが、人員配置が出来ず抜けないことを祈っていたのですが、そこは向こうも賢く見抜いていましたね!
初回から姿を見送るだけという・・・身柄確保はゼロでした。
前途多難なのですが、鹿が人里に下りてこないということは良い事でもあります。
3月末までの毎週日曜日。
事故無く終わらせることが出来れば捕獲成果は二の次です。