羅臼町の鳥類天然記念物監視員をやって30数年が経過しました。
当時からワシの鉛中毒については徐々に問題化されて来てはいて、自分もハンターの人たちはなぜ?守らないかというよりは守りたがらないのか理解できずにいましたし、わざわざ山の中を追いかけまわして銃で落ち殺すハンターを快く思っていませんでした。
そんな自分が今やハンターなわけで、地域の代表者という不思議?
保護団体側の人から見れば最も卑怯な裏切り者でしょうね!
さて、監視員という立場で希少鳥類の監視活動を行って来ていて、多くの鷲の生死に関わりました。
クマゲラやシマフクロウは無いけれど!
監視活動と言う業務の中では巣の確認もします。
確認済みの登録された巣の状況、そして新たな巣の発見。
30年前なら数えるほどしかなかったオジロワシの巣が、今では年間に数個づつ増えています。
本当にオジロワシは確実に増えました。
そして、今年最初の巣を発見しました。
1/7から道庁も林野庁も業務が始まり、年末に起こった狩猟事故を受けて更に締め付けが厳しくなるかもと思い、今年最初の狩猟に出たのです。
当然、町有林内ですが!
結果は鳴かれて終わり、姿さえ見ることが叶わず・・・帰路に着いたのです。
違うルートで歩いていると!
昨年の今時期は無かった場所に巣があります。
拡大するとこんな感じ、オジロワシの巣はどんなに小さくてもカラスの巣の10倍以上はあります。
早速連絡を取ったので、近々登録されるでしょう。
巣の近くで有害駆除を行う際も時期が悪いと中止ですし、巣だらけになってきた羅臼町は厳しいです。
オジロは良いとしても、増えていないのはオオワシとシマフクロウ・・・こちらは今後は減る可能性の方が高そうですねぇ。