早朝のサケ定置の網起こしを手伝った後、急いで準備、7:38に出発地点のカムイワッカ駐車場を後に!
予想はしていましたが、地震停電の影響はここにも!昨年までの同時期なら早朝であっても人であふれていたものですが、完全な貸し切り状態。
登山者は長時間駐車場を占拠するので・・・ということで遥か手前に車を置くことを定められましたがそんな必要は無い状態。
とはいえ、ルールは守ります。
完全な山貸し切りの『ぼっち登山』開始!
熊?今時期はほとんどが川に行っていますので無問題!
昨年?友人が踏み抜いてぶら下がった現場はかなり厳重になっていました。身軽な友人ですので何とかなりましたが、そうでなかった場合は事故につながったでしょう。どうかすれば永遠に行方不明事故に!
硫黄沢に入った9時頃には風が強まり雲行きが怪しい?意外と早く天気が崩れそうな気配でした。
延々、硫黄沢を道案内したキツネ!
イヌ科なので慣れれば可愛いものですが、発情期の叫び声はね!
頂上が見えてきました。この時にはがっちり着こまないと低体温になりそうな冷たい強風!
道迷い遭難が過去に何度かあった場所。ダメな右側に下りて行ってしまうのです。
硫黄山頂上から見た羅臼岳方向ですが、例年よりも紅葉が遅れています。
強風で1分も居ませんでした。
これから向かう東岳!
国後島の向こうに色丹島も見えています。
頂上直下の緊張する下山、手をかける岩、足を置く岩、全て信用ならないので注意が必要です。
過去にこの下山時に転落事故で頭部を強打した方が亡くなられています。
東岳には山体崩壊後の縁を歩きます。
左側の縁ですが、登山道はありません。
おおよそ、3000年前と言われる縄文時代に発生した硫黄山周辺の山体崩壊で出来た中の廊下は好きな場所です。
知床は大陸プレートの衝突で出来上がった半島なのでこれからの未来も常に地滑りが起こりえます。
中の廊下を挟んで半島基部側の崩壊痕跡。
同じく半島側の痕跡。
山が動いたわけで、当時の人々は恐怖したことでしょう。
当時の崩壊で生き残った知円別岳、右側が行ってしまったわけで、大きな山の中腹だったのでしょう。
7月が低温天候不順だったので根雪がありました。
7月初旬なら固有種シレトコスミレの花畑現場。
来年まで冬眠です。
東岳から見た羅臼岳方向。
同じく知床半島方向。
岬町を見下ろすと・・・
知円別漁港が見えます。
東岳から見ると「中の廊下」の感じがよく解りますね!
風雨の浸食でこうなったのではなく、大部分は巨大な地滑りです。
下山すると僅かに観光客が!同時期なら順番待ちの車輛の列が延々続いていました。
泉質がきつすぎてとても行く気になれないカムイワッカ湯の滝ですが、相変わらず上までは行けないのでしょうね?
環境省の責任逃れです。
安全対策をして自由に行かせればいいんですよ!
言いたいことはありますが、町外ウトロ側なのでね!
車に到着してちょうど往復8時間でした。