北米のカナダやアラスカ州、ロシアの先住民族の間では神話にも取り上げられる鳥です。
先日、羅臼町内の小河川に入り込んでいくと、突然クマタカが飛び立ちました。
何か獲物が居たか、動物の死体があるようで、飛び立った場所を覗き込むとそこにはカラスの死体。
雛の巣立ち直後なら、よく見られるカラスの死体ですが、成鳥となると話は別です。
でも、クマタカはじめ猛禽類はカラスも襲って食べることは知られていますが、激しい抵抗と、仲間意識の強い相手ですので好んで襲うことは少ないように思います。
立ち去ろうと思ったのですが、違和感を感じました。
大きい?周りではハシブトガラスが騒いでいますがどうも変だ?
んんんんん~?
この顔かたちは?
(左がハシブトガラス、右がワタリガラス)
胸肉、もも肉、内臓は肝臓一部を残してお食事後でした。
普段からハシブトガラスとは交戦中で数多の死体を見ている自分にとっては明らかに違う風貌に…間違いない。
帰りに羅臼ビジターに立ち寄り見てもらいましたが、間違いないようです。
より詳しい人に鑑定して貰うとして、一番研究に必要とする方へ連絡し引き取ってもらうことに!
実はワタリガラスの死体はまず手に入ることはありません!
それは鶴よりも鷲よりも、シマフクロウよりも難しいでしょうね!
賢く、素早いので猛禽類のように人間との生活事故で死ぬことは無いです。
標本として博物館などに所蔵展示されているのは狩猟などで捕らえられたものだと思います。
日本では冬に道東の一部にのみ渡ってきますが、ルートはカムチャッカ方面から千島列島沿いでしょうね?
昨年の11月30日にはクジラの解体をサシルイ崎で行っていた時に頭上で鳴いていましたので流氷は関係ありませんし、4月の初めころまで居ます。
独特の鳴き声を聞いていても、地元の人でさえ存在を知らない人は多く、まして見分けはね!
同じ町内会の方が動画にあげているのでちょとお借りしました。
ワタリガラスの死体回収は宝くじの1等前後賞当てるよりも難しい確率でしょうね?