犬の飼い主捜しと並行してエゾ鹿も探しています。
犬については有力な情報が入るたびに確認し空振りに終わるという日々が続いており、新たな飼い主を決めるのはいつにするか悩む日々です。
皆さんから飼いたいという話も聞き及んでいますが、5年後10年後をきちんと見据えた方に飼育して欲しいと今一度考えています。
飼い主の健康状態、経済的な面、気持ちだけではどうにもならないわけで、今は標津町の牧場経営者であり、若手ハンターでもあり、まだ30代のご夫婦と思っています。
鹿の方です。
エゾ鹿の巻き狩りによる有害駆除が始まって10年、成果が出て鹿の姿を街中で見ることはほぼなくなりました。
ひとえに我々の酷い行いが功を奏したわけです。
昨日も、有害駆除に関わる件で苦情が届いていたようで、今後は遠慮しなければいけない地区が出てきました。
個人的には有害駆除は無くなった方が嬉しいです。
そうすれば、2~3年で避難先から鹿が下りて来て昔のように町中に溢れて狩猟もずいぶん楽になりますからね!
別に家庭菜園も、花壇もあるわけではなく、困らない自分です。
ただ、困った時だけ熊だ鹿だトドだとハンターお願い、のど元過ぎれば白い眼は勘弁してほしいです。
昨日はそんなエゾ鹿たちの大規模な避難先を偵察に行ってきました
山頂部を目指し振り返ると・・・・
スキーで帰りたい!
育ってしまった白樺は大丈夫ですが、これからの若木はこうやって新芽を食べられるのでいびつに育って行きます。
まぁ、良い盆栽になると思えば・・・そして花粉症の原因となる白樺を殲滅してくれる分には個人的に無問題!
山頂部付近から足跡が目立ってきましたが、こ今年の越冬地はさらに奥にあるようで登山を続行します。
そこでわかったことですが、湯ノ沢を望む北側斜面の鹿は稜線を越えてチトライ側で越冬する鹿の一部が遠征してくるということ。
チトライ川の急峻な斜面を覗き込むと多くの鹿が両側の斜面にいることがわかります。
1例を紹介しましょう。
英嶺山をこえて1kmほど奥からの撮影したチトライ側の赤枠です。
赤い枠が今年の越冬地の一番海側(人家側)になります。昨年までは青枠辺りが越冬地でしたが数年に及ぶ食圧で食べるものが無くなるとそこを捨てます。そういうことが数年おきに!
拡大してみましょう。
ハンターならわかります。軽く見積もっても画像内だけで100と頭くらい。座って見えないのが大部分なので300は要るでしょうね!
100m四方くらいに拡大。
これならわかるでしょう。
同様に各河川の山奥の雪が張り付かない急峻な場所が越冬地です。
先々週行ったマルクラの沢(ハシコイ川)もずっと奥が核心の越冬地です。たまたま陽気に誘われてその一部が下りて来ていたのを自分に見つけられていたという不幸。
地図ではこの辺りにたくさんいるのを確認しています。
大体、一つの越冬地に100頭以下ということは無いです。
ヘリでのエゾ鹿カウントは各河川に沿って低空飛行し、源流部まで観測を繰り返さないと無意味です。
サシルイ川はさらに急峻な場所にいて時々暖かい時に平坦な場所に出てくる感じ、でも標高300m付近ですが!
あれこれ悩みながら、下山中の登山道脇ににアカゲラか何かの巣穴を見つけました。
エサを探した穴ではなく、明らかに巣として昨年利用した痕跡です。
巣穴のカバノアナタケが好ポイント!
金曜日は大雨です。
急峻な場所は全層雪崩も起きるでしょう。
よくエゾ鹿が巻き込まれて死にます。
この雨は羆の冬眠明けを誘発します。
一気に春かな?
11日、日曜日、震災の有った日ですが黙とう後に居ない鹿を求めてみんなで彷徨う予定です。