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Channel: 知床桜
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トド追い払い最終日

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低気圧の接近に伴い27日まで行う予定だったトドの追い払いですが24日で終わりに決定

組合からもほぼ全ての漁船が切り揚げるというので自分もそれに従います。

20日から始めた追い払いですが色々と勉強にはなりました。

想像以上に揺れる船から、モグラたたきの如く神出鬼没に顔を出すトドに狙いを定めるタイミング・・中々です。

加えて、連中の賢さ!

人が教える芸は覚えなくても、生き抜くための知恵は素晴らしいものがあります。

大自然に放り出されたとき人間ほど弱い生き物はいないでしょうからね!

それでも4日目、ある事に気が付きました。

それを修正し、実行に移すと・・・・・・。

そして、5日目の最終日24日日曜日です。

日曜日ですが12月最終日は漁労作業可能ということでの出漁ならぬ出猟です。

トドの駆除枠、自分が駆除枠を使うことは法的に問題ありませんが、回収および後始末までもすべて責任を負わなくてはならず、その処理費用を考えると大幅な赤字となり現実的ではありません。

追い払いで燃料代と弾代が賄えるのでプラスマイナスゼロですかね!

羅臼でただ一人トド駆除を担ってきた方は、そのトドを解体できる保健所許可の施設を持ち、販売が可能なことからできていますが果たして、現在までにその施設建設費用及び維持費を回収できたのかは微妙です。


昔は普通に港で解体し、自由に扱えたのですが法律が変わり不可能、加えて昨今の異常とも思える愛護脳の蔓延と行政の事なかれ主義からの責任のなすり合いと末端被害者への抑圧が今後どうなっていくのかですね!

ただその中にもエゾ鹿の有害駆除で表面化した不正受給問題、ハンター側にも問題があります。

個人的には自然の物は自然に還す・・・これが理想で、ちょっとだけ賄いを貰うのは有よ・・・だと言うこと無いです。

いつもの春日町沖に来ましたが、最終日は姿が見当たらず!

凶暴な低気圧の接近を前に遠くが近くに見える観天望気

イメージ 1

羅臼岳が異常に綺麗に見えました。

イメージ 2

もう、養殖施設以外は海に何も無い様なので多少は荒れても問題なさそうです。
風向き(波浪の向き)から養殖施設には被害は出ないでしょうからね!

最終日、幌萌町沖に少しだけ居ました。

なので許可された弾をすべて使い切り追い払い完了。

初日から比べると随分と数が減りましたね!

60頭ほどから10頭ほどに・・・。

どこへ行ってしまったんでしょう?

きっと安全な国後島側へ移動したかもしれませんし、自分の監視区域外かもしれません?

でもとりあえず良かったのかな?

愛護団体もこれなら煩くは無いでしょうし、根本的な解決にはなりませんが!

本当は漁をしたかったです。

帰路、海側から見える昭和30年代までの旧道後を眺めながら

イメージ 3

右手側の川へ下りていく道路で定期バスの転落事故があり、結婚前のバスガイドさんが死亡、その後、昭和50年ごろまでは新道(今の道路ではない)になっても婚約者の車が白だったことで白い車が通りかかると乗り込む目撃が随分と会ったという話です
怖いというよりは悲しい話です。

イメージ 4

こちらも旧道、昔は海沿いだったのです。

標津町崎無異と峯浜の植別川までは海岸に道路があった痕跡があります。

今では浸食でその面影がありませんが!



トドのクソ唄を思い出しながら、昭和の政治家はまだ気合が入っていたし、行政も臆病では無かった、自衛隊は(実際に1964年新冠町へ出動した)・・・やらせたいわ!

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