トド追い払い4日目の23日土曜日。
毎日出港時はトドが良い方に学習して姿が無いことを祈りながら出港しています。
見回り範囲である春日町沖に到達すると1頭だけ居ました。
しばらく、様子を見ていましたがやがて姿を消し見えなくなったのでゆっくりと岸伝いに南下しながらトドを探します。
やがて幌萌町沖に群れを発見!
エンジン音に気が付いてこちらを確認、煩いがなんてことはない漁船と学習しているようです。
バカにされているのが判りますが、仕方が無いです。
優雅に背泳ぎしながらヒレを高く上げるのはくつろいでいる証拠
でも、群れの規模は小さくなりましたね!
当初の3分の2になりましたが、残りがどこへ行ったのか?
他所で暴れ回っているのは確かなので、根本的な解決にはならないです。
シャチの音声をどうにかして手に入れ、水中スピーカーで要所要所で流せば効果はあると思います。慣れることは無いでしょう、なぜならシャチは襲います。
羅臼へ来るシャチをはじめとする研究者と観光船業者、組合辺りは協力して音声を取る事は出来ないのでしょうか?
世界自然遺産、駆除ではなくそういう追い払いが出来れば良いアピールにつながるのにと思います。
ゆっくりと追い立てます。
ゆっくりと・・・ゆっくりと・・・
やがて群れは二つに分かれ、一つの群れは警戒心薄く船の接近を許し始めます。
トドの咆哮と漁船のエンジン音、それらをかき消す銃声が鳴り響きます。
4回目の出動、彼らも学習しますが、それは自分も同様!
帰路に着く自分の心には昨日までの無力感はもうありませんでした
こうして4回目の出動は終わりましたが明後日から北海道は荒れ模様
27日最終日を待たずして24日日曜日が最後の追い払いとなります。
漁業をやりながらの追い払いは無理です。
結局は被害が出始めると止めて追い払いに精を出さなくてはいけないわけで本業の方がお金になるのですが、誰かがやらなくてはいけない、出動手当は弾代と燃料代に消えるのでした。
最終日へつづく