1~3月も感じたのですが、積雪による大量死が起こると思っていたエゾ鹿ですが、ほぼそれは起こりませんでした。
原因の一つに食性の適応能力が格段に上がったことでしょう?
以前は食べなかった白樺や松も食べていますしどうすれば餌にありつけるかとてもよくわかっているような感じです。
そんな中、友人である写真家からある画像を見せてもらいました。
そこには今まででは考えられなかった行動が?
寄りついた海藻を食べているのです。
実は春先に羅臼町のある河口付近に漂着した昆布を食べているシーンを見たのですが、単なるミネラル補給の一過性のものだと思っていました。
画像の地域では完全に依存しています。
食べているのはアマモ!
浅瀬の砂地に生い茂る海藻ですが光合成をするのでご覧のとおり緑色、多くの水鳥や海牛類(ジュゴン、マナティ)が食料としています。
外見は長ネギの平べったい感じと思ってもらえばよいかな?
やがて時化などで打ち上げられると、牧草同様に干しあがり、葉緑素が抜け茶色になります。
塩分を多少含んでいるでしょうが、実を言うと雨などに当たると意外と簡単に塩分は抜けていきます。
これは、海藻を扱った漁業者ならわかりますね!
海藻類を野生動物が食べるのは昔、北限のニホンザルがひもじさから昆布を喰っていたという話ぐらい!
此方は完全に依存しています。
人間の先入観と言うか常識にとらわれていると、どんどん野生動物に置いていかれますね!
ちょっと思ったのは、海藻のアマモは草食の家畜の餌としてこれから先ありなのでは?・・・と思った。