最近、トドの被害があちらこちらであるのを聞いていました。
でもとりあえず、自分の漁場は沖合であり、沿岸の浅い海域を主とするトドはここまで来ないだろうと決め込んでいました。
しか~し、昨日やられました!
アザラシならかなり深い海でも潜って害を与えますが、まさかトドのやられるとは思っていませんでした。
アザラシが南下してくるにはまだ早い今時期、既にトドは群れで南下しています。
水深60mほどの場所に200mほどの幅で刺し網を2放し仕掛けてありました。
1放し30反ほどの規模ですが、最初に巻き揚げた網は無傷で魚もたくさん絡まっています。
次のを巻き揚げ始めると、揚がってくる魚は残骸のみ!
どれもこれも歯形が付いていて、内臓だけの場合も!
しかも、魚が絡まっていたと思われる箇所は引き裂かれ、見るも無残な状態!
1か月前に投入した新しい網です。
とうとう、最初から最後までボロボロにされていました。
漁網だけで被害金額は¥150,000ほど、水揚げできたと思われる魚は金額にして5万円ほどだとは思いますが全く見当が付きません!
アザラシの場合は魚だけで済むうえに、彼らも絡まって死ぬことがあるので、自分の中では痛み分けみたいなものがありましたが、トドは別格です。
特に網がダメ飴にるのは心底、腹が立つし、ダメージが大きい!
トドは絶滅危惧種ということで日本以外では保護動物として大事に扱われていますが、日本国内においては有害駆除捕獲として一定数量認められています。
度々こんなことが続くと、自分も殺意が湧くわけですが、そこは法律の絡みで簡単ではありません!
きっと、食料となる魚が居ないので今までの常識にとらわれた行動はしなくなってきているのではと思います。
被害が続くようだと早め終漁しますが、困ったことです。
一次産業と獣の戦いは今も昔も変わらないわけですが、昨今は動物の側に立つ心優しい想像力の乏しい方が多くなってきたと実感するわけです。
ちなみに、今現在の心境は
です。