羅臼の海でまた新種が発見されました!
いわき民報の記事から
新種ラウスツノナガモエビアクアマリンで一般展示中
2015年10月22日(木)更新
北海道知床半島の羅臼町沖合、水深500~800㍍で採集された深海のエビがこのほど、ふくしま海洋科学館「アクアマリンふくしま」と国内有数の甲殻類分類学者として知られる駒井智幸博士(千葉県立中央博物館)による共同研究の結果、新種と分かった。「ラウスツノナガモエビ」と名付けられ、同館2階「オホーツク海」コーナーで21日から一般展示が始まり、来館者の注目を集めている。 新種はツノ(額角)が長く、足や腹部の鮮やかな紅白模様が特徴といい、羅臼町で唯一、深海500㍍規模でエビかご漁を行っている漁師の藤本繁樹さんが昨年9月に捕獲。同館では2階オホーツク海コーナーでの展示生物の採集を藤本さんに依頼しており、同館に持ち帰ったところ、姿かたちがなじみ深い種と異なる種を見つけ、駒井博士に話を持ちかけて共同で研究を進めてきた。 研究、飼育を担当しているアクアマリン潮目の海チームの松崎浩二さん(41)によると、1年に及ぶ研究成果を論文にまとめてニュージーランドの研究雑誌「Zootaxa」に投稿し、数名の研究家の審査を受けた結果、新種と認められた。名前は同館と交流が生まれた羅臼町立羅臼小児童が考案し、十数点の中から佐藤涼愛(すずな)、鹿又安珠(あんず)さんの案が選ばれ、学名はエビを採集した藤本さんに献名し「Fujimotoi」と名付けられた。新種は主に寒帯の深海にすみ、今月16日の論文公表時では世界で65種類が確認されているイバラモエビ属の仲間とみられる。 当然ながら飼育例はなく展示するのは世界初で、サクラエビを与えたところ食べる様子が確認されたという。「深海にはまだまだ知られていない生き物がたくさん生息している。今回のエビは紅白模様がきれいでとても珍しい。いつまで生きるか分からないのでぜひ早めに見に来てください」と松崎さん。コーナーにはツノの先から尾部分の末端まで10㌢ほどある2個体が展示されており、来館者の注目を集めている。また、松崎さんは羅臼町沖合でほかにも数種類未確認の生き物を確認しており、今後新種かどうか調べていきたいと意気込んでいる。
ということです。
北海道新聞にも掲載されました。
深海はまだまだたくさんの未知が潜んでいますね!
夢があって素敵だと思います・・・俺は地底の方が好きですが!