羅臼町郷土資料館で行われた講演会に行ってきました。
のちに重要文化財となる遺跡発掘に関わった涌坂氏の講演です。
講演のあとは出土した遺物についての詳しい説明。現物を見るとまた違うものです。
自分が考古学に興味を持ったのは祖父が居間に飾ってあった矢じりです。
当時はどこの家庭にもそう言う遺物が飾り物としてありました。
住宅などを作る際に羅臼みたいな限られた土地では遺跡と重なり、掘り起こされた遺物を取っておくことがあり、祖父もそう言うのに興味があったらしくその系統の蔵書がありました。(石に関するものも)
やがて、小学4年生、近くのがけ下で矢じりや土器を見つけ、そこから自分の考古学への夢が広がりました。
時は開発ラッシュ、土が見えればどこへでも行ったものです。
中学になり、夢は考古学者でしたが、ある事件をきっかけにその夢は急速にしぼみ考古学から遠ざかりました。
その事件について懇親会の席上、涌坂氏から慰めというか言葉をかけていただき40年近い呪縛が解かれました。
あの時、あれが無く、涌坂氏ともう少し早く出会っていれば自分の人生は大きく変わって今頃はどこかで学芸員として考古学の世界に嵌まっていたと思います。