今朝、凪の良い海に午前1時いつも通り出港しました!
天気予報では明け方近くになると気圧配置が変わり北西の強風(羅臼おろし)が吹き降ろす予報でしたので、いつもより早く現場に着こうと船速をあげて航行していました。
2海里ほど航行し、2か所の定置網を交わしてさらに船足をあげて航行し始めて間もなく船体に衝撃が走りました!
船尾のライトに大きな流木(機雷に掛けて木雷とも言う)の切り株が見えたのですが時すでに遅し!
船体とスクリュー、舵の点検を行いました。
船体は問題なし!
スクリューも問題なし!
しかし、舵が折れてしまいました!
完全に航行不能状態!
車で言うとハンドル操作ができない状態ですね!
流木(直径が40cmほどのハンノキ)は自分と近くの海を同じ潮流で流されて行きますが、寝ていたのではなく頭だけ出して立っている状態でした!
鋸で切った後があったので、回収して欲しかったですね!こういう場合に備えて漁業者らが回収した流木についてもっと根室振興局などは真剣に考えて欲しいものです。
衝突、暗闇の海ではこういう場合、『運』以外の何物でもありません!
でも、船体や舵までダメにならなかったので運が良かったのかもしれません?
折れた舵は海底へ!
多分、船首のバルバスに衝突した際に流木が一瞬、衝撃で沈んだのでしょうね、そして再浮上したのがスクリューと舵の間で、はめ込め式で弱かった部分から切断されたようです。
これがもしも、スクリューも絡んでいたらもっと深刻な状況に!さらに素直にスクリューが折れなければ船尾の船底も破損し、浸水の危険もあったことを考えると良しと考えるべきです。
仲間の船に曳航してもらい無事帰港できましたが、時化ている時でしたら命に関わっていただけに運が良かったのかな?
しばらく、休業せざるを得ませんが海にはこういう危険もあるのです。