今年からエゾ鹿の有害駆除にハンター以外の一般町民に参加してもらっています。
これは、猟友会会員の減少と高齢化に伴う措置です。
数名が申し込んでくれました。(ほとんどと云うか全員スカウトですが)
その中からひょっとしたら将来のハンターが生まれるか・・・なんてわずかな期待も無いわけではありません!
現在、羅臼猟友会登録ハンターは17名
健康の問題を抱えている方も多数います。(会長は入院中)
転勤族が2名で春には転出予定です。
知床らうすでのクマ対応は知床財団という団体職員が対応してくれていて、ここに女性ハンターが3名、男性が2名居り、一般ハンターの負担が無いように対応してくれています。
この団体が無ければ今の猟友会ではもはや対応は不可能だったでしょう。
今、山を歩き回って積極的に狩猟をするのは自分と知床財団の1名のみ!
あとは車輛による流し猟が主体です。
有害駆除による巻き狩りでも、山に入り現場で指示、理解できるのは一部のベテランハンターのみになりました。
転勤族はもちろんですが、春熊駆除の経験が無いハンターは山の地形が判っていないのでなかなか大変です。
自分の後輩が育たなければ将来的に巻き狩りは不可能になるでしょう。
伝える術がありません!
それぞれの年齢世代で全国平均よりも高い持久力、体力、動物に対する一般的な知識、雪山の基本的な行動力、特に鹿の動きを予測するのは経験が必要です。
近い将来、確実に減るハンター!
増える野生動物!
数年後に10年前のように鹿が溢れだす元の羅臼に戻っていそうな気がしています。
クマはもっと人馴れして普通に目にするようになる?
今年、有害駆除が始まってこれからのことを考えたときハンター育成は少し遅かったなと思っています。
銃を所持したからと言って、半人前になるまで10年!
羅臼のハンターは絶滅危惧種(EN)から絶滅寸前種(CR)へ