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Channel: 知床桜
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第36回別海町パイロットマラソン

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禁欲による闘志をみなぎらせて、別海町で開催されるフルマラソンへ参加すべく行ってきました。
 
早朝、自宅から65kmほど離れた別海町へ向かっていると、前方に怪しい姿の男性が自転車を停めて小用を足していました。
 
なんと、彼は同じ羅臼町から参加する友人の民宿『とおまわり』経営者の横〇君!彼の場合は自分よりももっと距離があり、85kmほどです。
 
これからフルマラソンを走ろうというのに帰路も合わせて往復170kmを自転車で移動するという・・・・彼がと言われる所以です。
 
会場に着きました。
 
ほぼ浦島状態の自分であれから20余年、すでに当時の知り合いランナーのほとんどは引退しています。
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ウォーミングアップする方々、全てが速そうに見えます。
 
自分は少しでも余力を残したいのでグランドを2周しただけ!
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審判団の中に昔のランナー仲間が多数いて、挨拶してきました。自分が参加してきたことに驚いていましたね!
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大会を陰で支える関係者の皆様!その大変さは身に沁みていますので走る前から感謝です。
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スタート10分前、みんな少しでも前に並びたいものです。でも自分は最後尾へゆっくりと!
 
午前10時スタートしました。
 
最初の5kmは27分30秒くらい、グランド1週は歩きでしたので!
 
5kmを過ぎたあたりで友人の『とおまわり』と再会し、自分は『行けるところまで行ってみる』と言い残し前へ・・・ウサギandキリギリス作戦の開始です。(消極的なレースをしてダメになるよりは玉砕を選ぶ)
 
しかし、そんなに甘くはありはありません!
 
なんと、20数年前とはコースが違う?
そうこうするうちに先頭が断トツの速さ出来ました。
 
埼玉県川口市陸上競技協会の牧野冴希選手です。有名な川内優輝選手の練習パートナーでもありますね!
 
ハーフを越えたあたりから疲労を感じ始めました。スプリットタイムは練習時の30kmよりも良くありません!
 
折り返しで同じ羅臼から参加していた同世代、役場のT君とすれ違いました。この時点で3kmほどの差があり彼は余裕です。
 
豊富な練習量が彼の走力を後押ししています。体調が良ければとか言うレベルで何とかなるような差ではありませんでしたね!
 
この後、自分は徐々にペースダウン、ナトリウム不足から痙攣を起こさないように必死でした。いったいどれくらいの人に抜かされたのかわかりませんが、マラソンは自分との戦いを改めて実感しました。
 
35km付近で『とおまわり』のご主人に『おしっこしている場合ではないよ』(立ちションしていました)と言われて抜かれました。
 
残り5kmの長いこと・・・・・このころから自分が4時間のボーダーライン上に居ることを理解し始めました。
 
どんどんペースダウンします(足が動かない=無理をすればたちまち痙攣です)
 
40kmで残り15分ほど!すでに1kmを7分ほどで進むのが精いっぱいです。
 
そして、知り合いの新聞記者に声援を戴きながらグランドへ、腕時計をにらみながら必死でゴールしました。
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あと少し先が長ければ、きっとゴールできなかったほど消耗しました。
 
1279名が出走し、完走が1194名、自分の前に68名の女性がいるわけです。
 
この日のために毎日練習し、何年も続け、備えてきた人たちに敬意を表します。
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しばらく、マラソンのことは考えたくないですね!
 
ボロボロの足を引きずりながら、完走者への秋サケを・・・でも貰う会場が果てしなく遠く(200mほど先の体育館)さらに自分の車までは地平線のかなた(500m先)でとてつもなく重い(2kg位)のサケを持って様々な段差・坂道をクリアーする余裕はなく道南の鵡川町から来たという青年にプレゼントした。
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この秋サケは道外から来たランナーが集まる空港で珍風景だったらしいです。
 
そうそう、ゴールして恋人にプロポーズしている青年!
 
あれ、『いいね!』
 
 

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