今週から前浜で２枚貝を採っています。
９月１日から許可があったのですが、貝毒の検査が遅れたので今週からとなりました。
水深5ｍより浅い砂の海底に生息している主にホッキ貝（ウバガイ）を漁獲するのですが、同じ生息環境にあるサラ貝、オオミゾ貝、青柳（バカガイ）等も獲れます。
ステンレス製の籠を海底におろし、引き摺るわけですがその際に砂を掘り下げて、出てきた貝を籠に送り込むのに水流ポンプを使います。
このステンレス製の籠を『マンガン』とか『マンガ』とか言います。
元々、羅臼は海底が砂地と言う場所が少なく、この漁にはあまり向いていません！
それでも、長い年月をかけて海底を耕すと徐々に資源が増えるという通り確かに効果があります。
来るか来ないか運頼みの博打的な漁も魅力的ですが、こういう育てる漁業の方が性に合っています。
羅臼は今年もイカが来てすでにお祭り状態（高値・豊漁）です。自分は参戦する余力も勇気もありませんので応援・傍観に廻るだけです。
黒々とした立派な北寄貝！
刺身で美味しいサラ貝と青柳（右）
同じく刺身、寿司ネタのオオミゾ貝！
ただ、ここ10年近くは許可割当数量を漁獲できていません！
理由は生息場所となる砂地が著しく減少したことです。
その昔、耕した場所は既に無くなり、細々とごく狭い地域での操業を余儀なくされていますが、その場所も今年から港湾建設の影響でどうなるやら？
採ってばかりいるけれど、実は自分ではほとんど食べることがありません！
仕事が終わると、調理する元気はありません！まぁ食に無頓着と言うのが一番ですが！