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Channel: 知床桜
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第32回ふるさと少年探険隊 初日デバリまで

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台風崩れの低気圧が昨日の午後から朝方にかけて通過しました。
 
それでも雨はまだ残り、天気予報も終日雨の予報です。
 
早朝5時、外での出発式を断念し、公民館ホールでの挨拶!
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池田教育長の応援挨拶!
 
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つづいて、隊長濱屋氏の挨拶!
カリスマ性みたいなものがありますね!
この人にさえついていけば大丈夫みたいな!
そしてそれが裏付けられる事態がこの後、待ち受けていたのです。
 
見送りに来た保護者や参加スタッフ、子供たちの全景!
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この後、隊員(子供たち)と保護者にスタッフは自己紹介をしました。常連は既に覚えられていますが、双方初参加はこの時に初めて顔を合わせるわけです。
 
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出発に先立ち代表隊員、しゅんぺいが挨拶し、全員でお父さんお母さんに『行ってきます』の挨拶です。
 
この時点で泣いているお母さんもいましたね
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バスに乗り込み、出発地の道路が無くなる相泊漁港まで!
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到着すると、みんなで準備体操・・・・・これからゴロゴロした石の上を延々歩いていくわけです。
 
沖は羅臼で言う下風、東寄りの強風が吹き荒れ羅臼漁港以北で操業する船は全船休業です。もちろんこの時期最盛期であるコンブ漁も船を出せるような状態ではありません!
 
でも干潮時に合わせての難所行程ですので少しの油断があったのかもしれません?
 
出発するころには天気予報が良い方向で覆り、青空が見えてきましたが風は強い!
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クズレ浜を自分を先頭に隊長・みっちゃん・隊員その他スタッフと続きます。
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向かう先はどす黒い空模様・・・・・かなり良くない状況ですが徐々に回復することを信じ前へと進みます。
 
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もうすぐ観音岩!隊員たちもさほどバラけることなくついて着ています。
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最初の難所、観音岩でザイルの準備をするみっちゃんとアキちゃん!
こうして技術は伝承されて行きます。
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観音岩にはその名の通り、そこいら中に観音様があります。
 
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いよいよ登攀開始です。初めての隊員たちは当然緊張します。
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頑張る隊員たち!スタッフ顔負けのセンスを見せる子供もいればドラマを演出してくれる子供も!
 
観音岩を無事クリアし、本日最大の難所デバリへと向かいました。
 
そう・・・・難所はそこだけだと思っていたのが甘かった!
 
知床半島及び根室海峡の地形上、東からの波浪は一番波が立ち上がるのです。
 
干潮時間帯なので安心していた、何てことは無い場所が難所と化していたのです。
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デバリどころかそのはるか手前で高波が洗っているのです。
 
不規則に押し寄せる波の合間を縫って、下を駆け抜けることができるのは男性スタッフのみ!
 
引き潮が大変強く、呑まれたら岩礁に叩きつけられ水泳オリンピック選手でも助からないでしょう。
 
ザイルを張ることもできず・・・・・・
 
しかし良くしたものです。
 
初参加の男性スタッフには屈強な大柄男性が粒ぞろいでした!
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第27普通科連隊のたか
ラグビーインターハイ選手でもあり消防士のい~さん
北見山岳会のたま!の3人が体を張って下ろして行きます。
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『子供ぐらいなら落ちてきても受け止めれますよ』という頼もしい言葉・・・それを裏付けるような体躯です。
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場所的に配置につけるスタッフ人数には限度があり、見守ります。
 
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次々と子供たちや女性スタッフを下ろして行く3人!
 
見ていて安心感がありました。
 
何とかここもほとんど濡れることなく、全員無事通過しました。
 
残るはデバリ・・・・・!
 
波の合間を縫って岩に上を飛び渡っていくわけですが、定期的に押し寄せる波はかなりの恐怖感があり、すくむ隊員たちもたくさん!
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でも、隊長ら数名のスタッフが濡れながら体を張ることで、隊員たちは勇気を出して渡っていきます。
 
タイミングを誤ると子供なら簡単に持って行かれます。
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いくつもの危険をかいくぐりこうやってお互いに信頼を深めて行くのでしょう。
波が来ると、左3人の足元まで来ます。
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ベテランスタッフのはっち!もう慣れたもんで簡単に渡っていきます。
 
ちなみに自分はお調子の乗って遠回りし、右足が浸水ました。
 
 
こうして初日の最大の難所であるデバリを我々はクリアしたのです・・・・・しかし、それはとても甘い幻想だった!
 
晴れ渡る知床、初夏の暑さを和らげる東風はどこまでも強く、油断する我々を待ち受けていたのであった!
 
 
つづく

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