とりあえず、真っ先に知りたいであろう?話題から行きます。これからしばらくはネタの日付が前後しますがご了承のほどを!
根室管内消防団競技大会を前日に控えた14日のことSNHより緊急メールが入りました。
内容はやばそうなクジラが羅臼沖を漂流している。対応の可能性があるので心するようにという感じ?
すぐに情報収集するうちにその日は終わり、翌日は競技大会へ!
羅臼の町は14~15日と『知床開き』というお祭りですが関わることもなく週が明けて仕事が終わった後は漂流クジラの情報収集に日が暮れていました。
16日は北大水産学部の院生の研究に協力するべく打ち合わせし、クジラ情報を集めているうちに、近所にクマが出没し日が暮れた。
17日は北海道新聞の取材に対応、すると例のくじらが揚がった。
そしてその対応に日が暮れる。
18日はそのクジラの解剖です。
予定していた戦力が、増援部隊が補給されず苦境に立った学生たちを援護すべく義勇軍として参戦しました。
かっこよく言いましたが…要は『面白そうだから』・・・他に理由は無い!
忙しいっちゃ忙しいのですが、別に世間的にはやらなくてもよいただのボランティアですからアホですよね!
さて、本題に入ります。
17日、某羅臼町峯浜町山奥の第一サティアンに搬入された。
種不明のくじらです。全長は約7m、体重は4tを越えます。
尾びれ、頭部の形などから現在知られているツチクジラとは明らかに違いますようで?
翌日18日午前9時から解剖予定ということでした。
学生の予想では昼には終わるという話でしたので、仕事が終わった11時頃に現場に到着。
覗きに行くと・・・・・。
たった3人?・・・国立科学博物館は?・・・帯広畜産大は?…東京農大は?・・・・その他大勢は?
気配を消して背後からのぞき込むと!
見たなぁ~・・・・血だらけで刃物を持っています。
厚さ10cmを越えるベーコン!
頭部です。ツチクジラの特徴がありますね!
ポコチン!わかり易く言うと『ペニス』ですね!皮がむけて痛々しくて・・・・・思わず防御の大勢!
タマキン!わかり易く言うと『ゴールデンボール』でも本当は『balls』だって!
旦那や彼、パパ、お父さんと違うでしょ?下に見えているのは俺の足。
解体が進んできました。腸が見えていますね!長さを測るんです。内臓類は細かく分析しあちこちの大学や研究機関に送ります。
ここで、昼食Time!クジラを肴に自分はコンビニ鳥南蛮定食を!
後半戦開始のポーズ!
同世代の娘を持つ父でもある自分は女子学生二人のお父さんに興味があり、言いたい『娘さんたちはこんなに逞しいですよ、自分が同世代なら二人とも貰いますよ』と!
戦隊物の決めポーズ『シャキィ~ン』と!……51歳になりました
美味しい肉ポーズ!
ドタマポーズ! 目がまだ生き生きしています。
終盤戦!十勝管内足寄町化石博物館のS館長が来ました。自分のことを覚えてくれていてありがたかったです。
骨を全部お持ち帰りです。
骨を外すのは意外と簡単!なぜなら日頃から鹿の解体で慣れていたのでコツは同じでしたね!
積み込みますが、ハイラックスの小型トラックですから山盛りです。当然車体も血だらけ!
血と肉片の海で撤収の準備をする学生達!
結局、昼で終わるどころか17時過ぎまでかかりました。
これ、3人だけだったらどうしたんでしょうかね?
本当の種の確定作業はこれからですが、近いうちに発表があるはずです。
新種だったらマスコミが大々的に!違ったらしょぼく自分がアップします。
次回に備えて、学術的に・・・貴重な経験を積むうえで・・体験したみたい等々、解剖をお手伝いいただける有志を今から募集します。
バイト代?燃料代?出るわけないじゃないですか!
匂い?臭い?におい?
大丈夫・・・大丈夫・・・・・大丈夫・・・・・・大丈夫!