知床国立公園50周年・世界自然遺産10周年記念シンポジウム
奇跡の海 地球でただ一つの『RAUSU」という凄い畏れ多い講演に出かけてきました。
講演、パネリストの方々!
最初に基調講演としてお二方が行いました。
『羅臼の海に来る生き物たち』ということで小林教授に
色々とご説明いただきました。
漁業者として気になったのは近年の海生哺乳類の動向で特にアザラシなどの食害です。
日本海側ではトド、アザラシ類が高い学習能力で季節的な被害だったものが、漁網・漁具に食料依存することで通年居座るようになったことがここ知床の海でも可能性が出てきたことです。
今年に入って急激な増加傾向は個体数が増えた、流氷の影響などありますが、今後は簡単に餌を盗ることを覚えた海獣類がどんどん増えてきたことです。
すでに、数年前から隣町で行われるようになった冬季、春先の定置網、タコ空釣り縄漁により明らかな南下移住傾向はそれを意味しています。
この軋轢を何とかしたいものです。
関勝則氏の講演!
豊富な写真で我々が目にすることが無い海中の風景を紹介してくださいます。
やはり、近年の海の変化を危惧されていました。
後半はパネルディスカッション!
長谷川氏の興味深い話などを上手くコーディネーターの方がまとめ上げてくださいました。
最後に質問を聴衆から受け付けてくださいましたので自分も質問をぶつけてみました。
実際には一つだけでしたが本当はまだ何点かあり・・・・でも自分一人で聞き続けるわけにもいかず遠慮しました。
個人的に思ったのは今後、この海で生き残りをかけて漁業者と自然界の折り合いが上手くつく方策が間に合わず、大げさに言うと戦争状態になるような気がした。
日本海側のように!
その時、世界遺産が足枷にならないことを祈るのみです。