早朝、携帯が鳴りました。
知り合いの漁業者の方からです。
今日は夜明け前から羅臼降しの突風が吹き荒れています。
そんな中、沖に5t未満クラスの漁船が見えるという連絡です。
操業開始前でこんな時間に船など居るはずもなく?
『漂流しているようだという』
心臓がドキドキしながら高台に上がって確認すると強風による波しぶきでよくわかりません!
しばらく双眼鏡で探しているとそれらしき漂流物を!
羅臼もそうですが、様々な理由で漁船を係留してあるロープを故意に外して漂流させる輩がいます。
漁業者にとってはかけがえのない財産ですからとんでもない話です。
今回もそうなのかと思って他の方と双眼鏡で見ながら、別な方が無線局に連絡!
しかし、操業前なので電話に出るわけがありません!
そうこうしているうちに傾いた!
それでよくよく見ると、なんと流氷でした。
ホッとしましたね!自分じゃないとはいえ、笑い話で済みました。
この低気圧のおかげで海の流氷がかなり無くなりそうです。
海が荒れると水の分子同士が摩擦で温度が上がり、海水温が上昇します。さらに外海にも流失するでしょうし、砕けてどんどん小さくなっていきます。
おかげで、思ったより早く順調に漁に出られそうです。
明日の出航は無理でも明後日なら大丈夫かな?