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また、狩猟事故

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また猟銃の誤射か 苫小牧で男性負傷

                          2018/12/29(土) 16:53 

29日午前7時半ごろ、北海道苫小牧市樽前の山林で、1人でシカ猟をしていた栗山町、無職勝呂裕司さん(69)が左手を骨折する重傷を負った。苫小牧署は、他のハンターの流れ弾が当たったとみて業務上過失傷害容疑も視野に調べている。命に別条はない。
 署によると、勝呂さんは銃声が聞こえた直後、左手の親指付け根付近を負傷した。「自分が撃ったシカに近づこうと歩いていたら、他のハンターの流れ弾が当たった」と話している。他のハンターの姿は確認できていないという。勝呂さんは自力で苫小牧市の病院に向かい、病院が道警に通報した。

恵庭での狩猟事故が起こって反省期間中に、また事故の起きた近隣地区で事故が起きました。



こういうことを言っては問題アリですが、一般の方々でなくて何よりです。

今回は他の狩猟中のハンターが被害者となり、加害者となっています。

我々ハンターは狩猟に入る際、常に撃たれる可能性もある事は心のどこかにありますので保険にも入っていますし、そのためのオレンジベストです。

本当はそういう備えをすることが問題なのですが、原発同様に安全神話は存在しません。

恵庭での事故は大日本猟友会札幌支部の会員が起こした事故の為、北海道内の猟友会会員には12月末まで北海道内での狩猟全面自粛が通達されています。

これは自粛であって強制ではありません。

また、一般の方々はご存知ないかもしれませんが、猟友会に所属していないハンターはたくさんいます。そして今の時代はむしろ猟友会に所属することを嫌い個人や別の団体を立ち上げて許可を貰い狩猟や有害駆除を行う時代になりつつあります。
こういう方々には狩猟自粛に従う義務はありません。

また、今年度終了まで北海道内での国有林においても狩猟は全面禁止となりました。

これは本州方面から来るハンターも含めすべてのハンターに適用されます。

まず、今回の事故が国有林内で起こった事故なのか?ですね。

国有林であれば事故ではなく、もはや犯罪です。

事故内容を各社のニュースで見比べましたが、流れ弾のようです。

恵庭のように『鹿だろう』で撃った可能性もありますが、銃声と受傷にタイムラグがあるようなのでライフルによる流れ弾で間違いないようです。

ライフル弾は数キロ先まで飛んで行くので危険極まりない武器でもあり、取り扱いその所持に散弾銃10年と言う経験が求められるのもそういう事情からでもあります。

事故は明らかに矢先の不確認、安全確認を怠ったことによる事故であり、恵庭での死亡事故と結果こそ違えど同様の危険行為です。

我々ハンターは獲物の先に安土(バックストップ)と言われる地面や崖など銃弾が貫通した先、或いは外れて飛んで行く先が安全に着弾できる場所以外での発砲は厳禁です。

これはそれを怠ったことによる事故です。

最近では2015年に根室で事故がありました。この時の方は自首され銃を返納しハンターを辞めています。


これが国有林であり、北海道猟友会会員による発砲であれば今年度はもう狩猟自粛ではなく全面禁止にすべきと思います。(猟友会会員はね)

そんなこと言うなと他のハンターから言われそうですが、被害者が一般の方だった可能性もあったわけです。

女性や子供だった可能性もあるわけです。

冬のアウトドアシーズン、雪のおかげと落葉で見通しが効くのでアウトドア愛好者は意外と入山しているものです。

年が明ければ町有林で狩猟をしようかと思っていましたが、これはちょっと待った方が良いですね!

誤解を受け、違法でなくても通報される可能性を考慮すると出猟しないのがベストです。


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