調べてくださったのは北水研(水産研究・教育機構北海道区水産研究所)の方でトドの標識調査の為、峯浜漁港に来ていた釧路支所の服部女史と稚内支所から来られていた・・・・名前と年齢、3サイズ聞くの忘れましたが女性です。
名前を『アツバスジギヌ』報告いただいた内容では水深25m位を中心に生える海藻らしいのですが、我々の見解では35~45mくらいが一番濃い繁茂水深だと認識しています。
沿岸部の数メートルに生える海藻と違い、普段は人の目に触れることのない海藻ですので、漁業者以外はあまり知られていないという。
自分達は通称『赤なっぱ』などと読んでいます。
この海藻類は昭和な時代にはよく生えていて、漁業者を悩ませたのですが、昭和63年10月の根室海峡を襲った高潮災害で全滅し、それ以降姿を消していました。
平成、近年になり徐々に回復傾向にあったのですが、ここ2~3年大きな時化が無く爆発的に繁茂したようです。
この見解は被害の話を交換した標津町の漁業者も同じようです。
黙って定着していれば問題無いのですが、早い潮流などと成長しきったせいで一気に脱落、漂流を開始したようで、海藻類ではよくある事とはいえ夏場のスガモ、秋のコンブ同様、困ったことに!
それで、場所をさらに深い海域に(55m→70m)2海里移動し事なきを得ました。
利用価値のない海藻ですが、名前を知っただけでも知識の引出しが増え良いことです
亡くなって欲しい海藻は暖かくなって増えた、毒性の高い『ウルシグサ』ですかね?
とりあえず、どういうわけか我が漁港は理系の方々が利用される漁港になりつつあることが何より嬉しい自分でした。