実はこちらでは公表していませんでしたが、北海道大学水産学部のM研究室の依頼で観測機器を海中に設置していました。
これまで4年ほど設置、今年が4年目です。・・・だったかな?
A-tagなる音響測定器です。
1台約福沢諭吉さんが80人分です。
それが、昨年回収日数日前に突如行方不明に?
あれから1年、海に消えた我が子を探すかのように海上や海辺各地を彷徨い歩く自分、ポスターでの周知。
悪夢から覚めぬまま、今年もトライしました。
そして、悪夢の再来!
なんと、それまで目視していたのに、回収日のその当日・・・忽然と現場から消えました。
どこかに移動しているのではないか?周辺海域を探し回りましたが、昨年同様に見当たらず!
後は一縷の望みをかけて海底掃除です。
鉤爪を4本用意して等間隔で横一列にし海底を這わしながら現場周辺を探すわけです。
当然、現場には他の漁具類は一切ありません!
あるとすれば落ち網などの残骸等のゴミでしょうか?
後は地球本体を引っかけてしまわないことですね!(釣りではアルアル)
その昔、冬のスケソウ漁で海に落ちた船員の捜索で同様の仕掛けを作って捜索したことを思い出しました。
あの時は釣具屋で売っている引っかけ針でしたが!
早朝、向かう先には後光が射しています。
何か良いことありそうな?
あるといいな!
羅臼海保の『かわぎり』が応援している(適当)
船の周りでは帰港するまでカマイルカが遊んでいました。
凪ていたこともあり、あちらこちらでミンククジラの若い個体やネズミイルカの背びれが見えます。
そして、ついに揚がってきたのです。
見えて来たときは何とも言えない気持ちでしたね!
GPSで位置取りはしていた、航跡を残しながら同じ個所を引きずらないように気をつけながらとはいえ僅か5mほどの幅、広い海です。ちょっと位置が違えば外れるわけで、運が良かったですね!
何よりも当初の設置位置よりも場所がズレていました。
途中のロープに寄りが入ってグルグル巻きになり、余裕がなくなってボンデンは海中に引きずり込まれ行方知れずになっていたようです。
何か強い力が加わったことを示すものですが、その何かは判りません!
海中に引きずり込まれたボンデンの浮き部分は水圧で縮んでいました。
見つかったことに安堵し、昨年行方不明になった箇所に移動し、こちらでも捜索しましたが、2匹目のどじょうは無理でした。
昨年は使わなかった、アンカーを使ったことが幸いしたようです。
来年以降はこの調査を継続するかどうかは判りませんがこの結果を踏まえてさらに改良したいと思いました。