知床の海は面白いですね!
今日はある日の騒動を!
早朝?濃霧の中午前1時出港し5海里沖へ向かいました。
3海里までは非常に濃い濃霧でしたがそこから沖は視界が利くようになりまして、こういう時は彼らが集まってきます。
そう・・・コウモリです。
狩りの為なのか、よくはわかりませんが夜間は雨や風さえなければ海にも出ています。
しかし、途中で濃霧が発生すると彼らの超音波も霧で乱されるのでしょうね?
5海里沖で作業中、徐々に数が増えてきました。
10頭、20頭・・・・その後も続々と・・・
久々の凄い数に・・・岸から最短で9km沖ですからね、彼らも休憩するために必死です。
そこへ天敵のオオセグロカモメも灯りに寄せられてくるわけです。
更にパニックになるコウモリはその後も数を増やし、船の周りは狂乱状態になり作業中の自分にぶつかってくるコウモリも!
悪食のオオセグロカモメは飛んでいるコウモリは空中で一飲みに
同じ哺乳類として、かなり気分が悪いです。
どんな感じか、安物のコンデジが船に積んであったので動画撮影しました。
不鮮明ではありますが、それでもどういう状態かはお分かりいただけるかと!
ちなみに、こうして動画を上げているのですが、今現在自分のパソコンではあがっているのかどうか確認できていないので不安ですので、見れないという場合は教えてください。
適当に撮影すると写っていました。
少しでも隠れる場所を見つけては逃げ込んでいます。
一時は100頭くらいは居たのではないでしょうか?
海を漂っていたペットボトルをとっさに回収し、口を切りその中に
容赦ないカモメの捕食行動から逃れる彼らを救うべく、手づかみですが保護しまくり!
全部で27頭。
緊急保護です。そこに手ぬぐいを入れてあるのは窒息を防ぐため
野生動物の捕獲は厳密には許可が必要ですが、緊急避難的な場合は例外です。ワシも捕まえていますが、現場ではイチイチ書類だハンコなどとは言っていられません。
籠に移し、窒息、圧死を防ぎ、標識付きも2頭確認したので関係者に連絡。
牢獄から助けを求める手がカワユス!
道東コウモリ研究所から近藤先生と助手の方が見えられました。
1頭1頭、計測してはリングを装着しての地道な作業。
やめてけれ~・・・と叫んでします。
このあと、カラスもカモメもいない場所に移動し放獣。
近藤先生の言う通り、全部ねぐらに向かって一気に川の上流に向かっていきました。
オオセグロに喰われてしまったコウモリたちが不憫でならない
自然は不思議に満ちている。
言っときますが、コウモリが好きなわけではありません、ただ不思議なものは何でも好きな少年の心を持ち合わせているだけで、ある固い国家権力公務員職業の年下方にも『大人なんだから』とたしなめられる自分です。