今朝は濃霧の中での出港!
沿岸から離れるにつれ、漁船の灯りに時々コウモリの姿が見え隠れしています。
1海里まではとても濃い濃霧でしたが、沖に向かうにつれ視界は500mくらいは確保できるような感じに!
4海里の沖合で行き場を失ったコウモリが停船し漁労作業をしていると、たくさん集まってきました。
超音波で夜間飛行するコウモリは濃霧に反射を妨げられて迷い込むようです。
長時間の飛行で船にナントカとまって休みたいようですが人も動いている、海面にはフルマカモメだらけ!
明るくなるとこんな感じ、珍しい白いタイプも見えます。
海面から漁船までの高さが1mほどなので、夜間は良く船に乗り込んでくるフルマカモメですが、かわゆいので逃がしてあげます
やがて周囲が明るくなり、天敵のオオセグロカモメが現れるとなりふり構わずに漁船のあらゆる隙間に逃げ込みます。
帰港して、怪しい所を探ると2頭居ました。鳥ではないので羽とは言いません!
なんと、標識が付いています。
詳しく調べるにあたり撮影したいのですが一人では無理!
もたもたしている飛び立ってたちまちカラスとオオセグロカモメの餌食です。
そこで、過去2回協力してくれた施設へ問い合わせ!
恐る恐る協力してくださいました。
モモジロコウモリでした。
NO:2N00343
女満別から道東コウモリ研究所の近藤憲久先生が駆けつけて確認、計測し、今これから夜空に放すところです。
平成20年に羅臼町内で標識を付けた個体で、よくぞ生き延びました。
NO:が00325以下だったら北方領土の国後島で標識を装着した個体だったのですが残念でしたね!
近藤先生も元気そうで何よりでした。