12月初旬から群れが確認されていたトドですが、ようやく17日に今季2頭目を生捕りにして発信機を取り付けることが出来ました。
昨年も2頭、
なんとか、昨年と同じ条件に達したことで関係者は胸をなでおろしているでしょう?
巨体で激しく抵抗するトドの生捕りは容易ではありません!
誤って噛みつかれたら命の保証はできないので大変ですね!
駆除と愛護のはざまでどちらからも言われる研究分野もまた双方にとっては諸刃の剣になりかねないので如何に自分達に有利な成果を引き出すか対局する勢力は注視しています。
もちろん自分は駆除側!
しかし、学術的にきちんとした理由が無いと認められないのが現実ですし、対する相手は感情論で政治さえも動かしてしまう。
関係者の苦労は計り知れないでしょう。
今現在も被害に遭われている沿岸の零細漁業者は切実な問題で恨み節が聞こえてきていますが、今はまさに正念場。
頭に発信機を取り付けられ麻酔から覚めたものの、体が言うことを聞かず動けないでいます。
きっと恐怖でしょうね!
時々、『何してくれとんじゃぁ~』と叫んでいますが、麻酔中はそこいらじゅうに脱糞しまくっているので・・・いまいち
ちなみにトド様は若い女性です。
いったい、どういう行動範囲、移動経路なのか、その調査は始まったばかり。
研究者としてはむやみな捕殺は避け、保護と漁業被害に対して有効な手段が無いか探るうえでの第一歩とも言えます。
海へ戻っていく後姿は竜宮城へ行く亀みたいですね!
『覚えていやがれ』と叫びながら沖へ出ていきました。
ちなみに、毛替わり時期になると発信機は脱落するのですが、高価な機器を回収できないのが辛い!
トドとのせめぎあいは駆除一辺倒だった昭和、過渡期の平成、新時代となるか新元号へとつづく