昨年、秋に全国で上映された映画です。
実は自分が高校生ぐらいのとき30年以上前かな?やはり同名タイトルで上映されています。
当時、今は無き中標津町の映画館で見た記憶があります。
映画の中で、キタキツネの親が『トラバサミ』という罠に足を挟まれて苦しみもがくシーンがあり、それが樹上の上から撮影しているアングルで、『撮影のためにやったんだな』と思ったもんです。
お涙を誘うシーンだったのですが・・・?
あれから随分経ってリメイク版が上映されたのですがさすがに観には行きませんでした。
キツネの親子に試練を与える側の人間そのものになった自分なので
今日、研究調査のために必要があってキタキツネを確保しました。
春、子育ての時期じゃないのが救いです。
こちらに全く気が付かない状況で、動きが止まった瞬間、
『プシュッ!』
頭部を撃ち抜きます。
まったく痛みを感じる間もないはずなのですが、キツネは5~6秒後になぜか後ろ脚だけ逃げようとするかのように駆け出すんですよね。
いつもそうです。きっと電気信号で即死であってもそうなるんでしょう?
捕獲場所、日付、時間などを袋に記入しストックしておきます。
後日、エキノコックスという寄生虫による風土病の検査のためです。
キツネ、タヌキ、野犬をはじめ、イヌ科の動物は中間宿主の可能性が高く汚染の具合を調べるのでしょう。
山や川などでの生水をそのまま飲んだり、山菜や家庭菜園、農業畑作の野菜を洗わず食べた場合、卵が混じっていると寄生され、発見が遅れると悲しいことになるわけです。
子供などが動物を触った際に手に卵が付いた場合はそのまま口に入る可能性だってあります。
でも、運・不運はあります。自分なんか寄生されていてもおかしくないくらいの少年時代を過ごしましたが、大丈夫みたいです。
元々はサハリン方面からやってきたと聞いています?やがて北海道内に蔓延し、ペットなどを介して本州方面へ汚染域を広げているようです。
キタキツネ・・・そこは野生動物、愛らしい姿とは違い凶暴です。
動物を飼育する農家にとっては熊に次ぐ脅威かもしれません。
人の心情って複雑でね、頭では理解していてもかわいらしく見える動物を殺す人種は非道以外の何物でもありませんね。
そして、自分も10数年前まではハンティング=殺すのが趣味な人種=非道な連中 という目で少なからず見ていた側です。
あっ!キツネこんなに居る。
撃ちに行かなきゃ。
あと5~6頭は必要だよね?