7月5日水曜日。
羅臼町幌萌町の海岸にクジラが漂着しているという情報が舞い込んできました。
現場確認に向かうと双眼鏡越しに大きな熊がすでに宴の真っ最中。
徒歩で近寄るのは危険な為友人に船を出してもらいました。
船外機の音に反応して熊はすぐに藪へ逃げ込んだので画像はありません!
腐敗が進行していますが外見から鯨種判定、大きさを計り関係機関へ連絡です。
お腹の模様やヒレなどの大きさからミンククジラで問題無いようです。
これから天然こんぶの採取漁場となるため回収の必要があり、皆で協力することになりました。
徒歩で現場に向かい、ロープをかけて沖に引き出す必要がありまして羆対応のスペシャリスト集団『知床財団』に先頭を歩いてもらいました。
羅臼にはこういう方々がいてくれるので本当に助かります。
腐った鯨を弄り回すのは自分の仕事で、ロープを廻しボランティア協力を申し出てくれた漁業者に引き出してもらいました。
船の人件費や燃料代もすべてボランティアです。羅臼って素晴らしい!
熊は食べては草むらで休憩しぃ~の繰り返しだったので、念のため休憩所の確認をしてもらいました。
彼らもこんな危ない真似をよくやってくれていると思います。
他は危ないので遠巻きに見学!撮影者は・・・・・恐怖心より好奇心が勝ります。
先回りして港で待機、曳航に時間がかかりましたが無事着岸しました。
ベルトを廻しぃ~のバランスを考えます。
全体像が見えてくると感激ですね!
良い感じの頭骨が見えていて『これだけ標本に取った方が良いのじゃないだろうか』とも考えましたが、依頼が無い以上後々困ると大変です。
臭くて大変じゃないかと言われますが、人に比べればなんてことはありません!
可哀想なのはクマですが、まだ何体か海を漂流している情報もあり、今後に期待してもらいましょう。
ほどなく、クジラは廃棄物処理施設へと運搬され適切に処理、自分も研究機関へ送るための筋肉皮脂を数キロ採取し送付完了。
北海道内の皆様、クジライルカの目撃情報がありましたらどうぞこちらへご連絡お願いします。
可能な限り全道に散らばっているクジラ工作員が対応に向かいますので応援のほどお願いします。