4月から6月まで許可されているカニ籠漁が終わりに近づいています。
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今年は流氷や機関故障などで出足が遅れ、操業は5月から。
厳しかったですね!
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まず資源が急激に落ち込みましたが、その傾向は昨年からで、これは羅臼に限った話ではなく少なくともオホーツク沿岸全てのようです。
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羅臼の話に戻すと昨年は前年の半分、今年はさらに半分という感じです。
でもそれを補うかのように価格が高騰しましたのが救いです。
特に6月中盤からは崖から落ちるかのように急激に落ち込みました。
乱獲が原因とばかりも言っていられないような気がしています。
なぜなら日々毎年見てきている海の様子が動物含め、まるで違っています。
今回大きな違いは3か月間入れっぱなしのボンデンやロープ類にほとんどノリや海藻が生えなかったこと。
大群で来るミズナギドリやフルマカモメがいなかったこと。
漁船の灯りにはイワシと思われる小魚が飛び跳ねて集まり壮大だったこと。
初めての経験です。
毛ガニは資源保護の意味から厳しく漁獲規制がされています。
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こういう計測器で甲羅の幅を測って放流、或いは出荷を決めるのです。
それにしても、他所の漁協は獲れる数字も金額も桁が違って目を疑うほど凄い!
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許可を受けて始めた30年前はロシアから無秩序に輸入され暴落、おまけに獲れない時期が続き本当に何度も止めようと思ったものです。
羅臼は5隻いた許可船は3隻に減り、今年は自分含め1隻しか操業しませんでした。
ロシアからの輸入が正規のみとなったことから(今まではマフィアの密漁もの)ほぼ入ってこなくなり価格に跳ね返っていますが、消費者離れが進んでしまうのではと危惧しています。
自分達でさえ食べることなどできない値段になってしまいました。
来年はどうなるのか?
ひょっとしたらカニは幻になる時代が来るのではとも