昨日、午前11時ころから始まった脱出劇!
大潮の満潮時と北東方向からの風で流氷群がどんどん根室海峡に押し寄せてきました。
そんな中、操業から帰港が間に合わなかった漁船8隻が流氷群に行く手を阻まれ、羅臼漁港1マイル(海の1マイルは約1800m)付近で動けなくなり、羅臼海保の大型砕氷船『てしお』に出動要請が出されました。
ネットの世界で早めに寄港しなかった漁船が悪いという叩きが起こっていますが、それは素人考え!
皆、生活をかけてギリギリのところでやっています。
当然、流氷のことは頭にありますが空から流氷の動きを見ることはできません。複雑な海流の動きで回り込むように動くこともあります。
野生動物のシャチでさえ逃げ遅れる世界です。
海保出動!
手を振る女性、道の駅付近の国道から丸見えの救出劇に人々の期待の眼差しが!
目の前を出動する船はカッコ良かったですね!
みんなこれで一安心と思ったことは確かです・・・・・?
沖では流氷の圧力で船体が傾いたり、推進器の破損で航行不能に陥る船も、ヘリは万一の備えて!
しかし、自然の力は凄いです。
勇ましく出たはいいが、『てしお』さえも、まともに身動きが取れない状態!
真っすぐは進めても、方向転換が容易ではないという。
大型船の宿命です。
陸では心配そうに救出劇を眺める人々!
国道は大渋滞!
海保の船があまり近寄れば流氷を押し転覆の危険があるため、傍まで自力で漁船に来てもらうしかないような状況!
飛行機も状況を空から把握し、無線連絡することしかできないでしょう。
その間にも流氷群は押し寄せ積み重なり脱出をますます困難な状況に追い込みます。
どうにもこうにも!
あ~にもこ~にも!
船体が鋼鉄になり、エンジンも強力なので流氷群で身動きできない船を眺めていられますが、昔は悲惨な事故が多発した北の海です。
今日は残りの動けない船の救出劇がまた繰り広げられるようで、マスコミ関係者と見物客が道路脇に並ぶでしょう。
海保も皆の目があり、同情します。
残りの漁船も無事帰って来て下さい。
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訂正です。22時過ぎに全船戻ることが出来たと今朝のニュースでやっていました。