10月29日斜里町知床博物館キッズ事業の参加後、講演会があるとの情報を得て滞在することに!
今回講演をしてくださった田中純平氏はここ知床で熊対策のノウハウを学んだ方で、その後アメリカへも出向いて様々なその筋の方々から学び今日の対策に活躍されている方です。
長野県内に限らずではありますが、各地の観光地もクマなどをはじめとする野生動物との軋轢に悩んでいます。
それに対してどう対応していくか、その先駆けとなっているわけで様々な活動が紹介されていましたが基本的には知床と変わりありません!
講演後はたくさんの質問が飛び交いました。
自分が気になっていたことに関しても、友人の尾上先生が質問してくださいました。
ピッキオが活動することにより追い払われた、あるいは山奥へ戻された野生動物が新たな行き場を求めて他の近隣市町村へ侵入していく心配?
ですが、今のところその影響はないということでした。
でも、この活動が知られて行き、ほかの地域でも同じことが行われていくようになるとやがてそうはいかなくなるだろうなと感じた次第!
なぜなら、狭い国土に1億を超える人々、繁殖することが最大の使命である野生動物、必ず人々の戦争同様、軋轢は起こるのが物理的に理にかなっています。
無いにこしたことはありませんが、それは難しいでしょうね!
これだけの活動を行っている団体ですが、それでもやむを得ず駆除に至る熊がいるということです。
当然ですね!
全ての人々が正しく行動できるわけもなく、それは動物の側にも言えるわけです。
(昔の軽井沢町付近)
よく言われる、『人が野生動物の土地を奪った』
でも、この意見には大きな矛盾が孕んでいます。
どんな大都会も裏を返せば人が住む以前は野生動物の土地だったわけです
動物を溺愛し、その行動を行う自分をさらに溺愛、酔いしれ、動物を擬人化し錯誤的な考え、行動を起こす人々が増える中、これからの野営動物との付き合いは混沌としていくでしょう。
忘れてはならないのは人間も地球が作り出した野生動物だということ!
そしてそれは地球が必要と判断したからに他ならないということ!
弱肉強食の世界というよりはより環境に適応した動物が生き残り、敗れた側が絶滅していくという・・・・それが繰り返されてきた世界ということ!
ピッキオは長野県内に籍を置く団体です。
長野と言えば例の団体がある県ですが、その存在を知られていないわけで、地元での軋轢をひたすら回避しているのがうかがい知れますね
でも最近はすっかり活動の方向性を正しい方向に切り替えましたので良い傾向です。
後はお金の管理などをしっかりして、公表し透明性を出せば許される範囲内でしょう。
ピッキオの活動が他府県自治体に広がっていけばよいのですが、そのためには人材が必要なわけで、それを育てることが出来るのは、今知床で設立を目指している知床自然大学かもしれません!
人材を受け入れる自治体も、設立を目指す大学側もお金がないという根本的な問題がありますが、人身事故が増加していくことを考えれば何とかと思います。
最後に知床もピッキオが活動する長野県軽井沢町も最悪のケースとして駆除に至る場合があるわけですが、どちらも倒錯した苦情が来るわけですが、こういう人々に対する法的な対応も今後検討したほうが良いと思いながら講演会を後にしました。