日曜日、天候が悪かったので2か月ぶりに映画を観に行きました。
映画館での映画鑑賞はインドアでは唯一の趣味です。
釧路東高出身の桜木紫乃原作を映画用にアレンジした作品です。
なんか妙に観たい映画だったのです。
主役の鷲田完治役の佐藤浩市が良い味を出していました。
前半、全共闘時代を戦う鷲田完治を陰で支える冴子(尾野真千子)を就職と共に捨てる?みたいな感じで別れ、その10年後くらいに旭川の裁判所で運命の再開をするわけですが、そこから不倫・・・そして贖罪の意味も込めてなのか妻子を捨てて一緒になろうと二人の新たな出発の駅で冴子が飛び込み自殺をするシーンは言葉を失った!
これはある意味、自分を捨てた完治への復讐だったんだろうと!
駅のホームで鷲田完治へ向ける別れの表情・・・女優って凄ぇ~!
全てを失い完治は釧路で国選弁護人をする中で椎名敦子(本田翼)と出会うのですが、エッチなことになることも無く、これは映画を汚さず良かった!
全編を通して、最後までもやもやしたものが常にある映画で嫌な人生の歩み方を表現した映画だと思い観ていました。
でも、良い映画だったということは確かで、それが判るのはきっと自分たちの様な世代ではと思ましたね!
鷲田完治を自分に重ね合わせ、椎名敦子を時に娘にも重ね合わせいろいろな観方ができる映画だったように思います。
映画のワンシーンで、漁師の夜逃げ住宅が出てきたときは嫌でしたが、あれはよくあることです。
農家同様、すべてを置いていくわけです。思い出の品々も、位牌も!
羅臼にも・・・・普通に家財道具もあり、窓辺には子供たちのぬいぐるみがあり、さっきまで人がいたような・・・・明日は我が身です。
帰りの道中は映画のシーンで何度も『ザンギ』の食事風景があったので南蛮亭へ!
ハッピーエンドの映画だったのにやりきれない思いの方が強い映画だった!