押し売りしたのは自分です。
その物を見たとき、小学生時代の苦い体験を思い出していた!
小学4年生の時、新しく来た先生がアイヌネギ(行者ニンニク)を食べたいと言いました。
まだ来たばかりで土地勘も無いので自分が採って来てやろうと思ったわけです。
春、5月です。
ちょうど芽吹き葉が開く前の行者ニンニクを選んで太いのだけを自信満々で獲って来て先生のお家に届けました。
出てきた先生、『ありがとうと言って喜んでくれたのを覚えています』
足早に先生のお家を後にしたのですが、聞きたいことがあったので急いで戻りました。(気いたいことが何だったのかは忘れました)
先生の家の玄関脇の草むらに無造作に捨てられていた自分の行者ニンニクを見つけ・・・・
その後、社交辞令という言葉を知りました。
自分にはその見分けが、聞き分けが出来ません!
女性たちの『社交辞令』や『内緒にしてね』には未だに騙されるというか、痛い目に遭っています。
9月から始まった北寄貝の桁引き網漁ですが、毎週という貝毒検査に対して大幅な赤字を背負い込むため止む無く出荷できない貝が2種類あるということを以前書きました。
これについてもその後いろいろな方(他の漁協や漁業者)に聞きましたが、その2種の貝について毎週検査などというのは明らかに出荷させないための嫌がらせだろうという。
でも、2種類合わせても1か月10万に遠く及ばないので、あちらこちらに賄いで配っています。
勝手に喜んでくれているんじゃないかと思っていました。
昨日、独身者が多いけれど、人数が多いので処理しきれるだろうと持って行きました。
漁師の悪い癖で、箱単位なんですよね!
渡す側としてはそれが配りやすいということもあります。
でも、貰う側の都合もあるわけでその辺が勉強になりました。
今日、箱を回収に行きました。
そこにあったのは半分以上、余った貝!
お人好しにも念のため、聞きました。
俺:『みんなもう要らないのかな?回収していい?』
『ええ、みんな昨日持ち帰ったのでいいです』
今日、回収に来なければどうしていたのでしょうね?
多分、生ごみとして処理していたでしょう。
複雑な気持ちで回収しました。
幸い、陽にあたってはいましたが全ての貝は生きていましたので鮮度的には問題ない。でも夕方まではもちませんでしたね!
幸い友人が貰ってくれたので良かったですが、要らないのであれば俺の見えないところで処理して欲しかった!
年に何度かこうやって様々な魚貝類を持って行くことがあるんですが過去にもきっとこんなことがあったんだろうなと思いました。
自分の物差しで勝手に判断し、押し付ける自分の非に自己嫌悪に陥っています。
きっと、宇登呂でもこうなのかな?
とりあえず、ここはもう完全に止める!
本当に欲しいと声をあげる人か、処理しきれなければ人に配るようなところに持って行きたいと思いました。