有害駆除が終わったのは前記事で書きましたが、エゾ鹿たちも今期は大変だったようです。
羅臼町と標津町の町境となる河川の名称が『植別川』と言います。
川を挟んで標津町側は2、3、4月は有害駆除も無く、云わば禁猟期間で保護区みたいなものなので道路脇に居るのを近隣の方はよく目にすると思います。
実はこれから雪解けが進むと羅臼町側に移動してくる群れの集団が植別川を挟んで数百メートルのところで越冬しているので、何とかしようと餌を羅臼側に置いていました。
3月から餌付いて陽が沈んで暗くなり始めると川を渡って羅臼側へ
一晩餌を食べながら過ごし、夜明け前の白んできたときに川を渡って標津側へ!
ようやく昼間に動かなくなったと思ったら、日曜日当日だけもぬけの殻!
その繰り返しでとうとう逃げ延びました。
餌場は力の強いオスがまず占領!ついでメス成獣、子供は後回しなので栄養失調でふらついているのが珍しくありません!
もう有害駆除が終わったので道路脇に!
近寄っても意識混濁状態!
自然界は容赦ないです。
積雪で弱い個体は淘汰されたかもしれませんが、生態系に影響はないと感じています。
場所によっては積雪が道路脇の電柱の高さを超え、雪の圧力で折れました。
氷山が動くように、堆く積もった雪もまたゆっくりと動くので柔軟性のある樹木と違い電柱、標識はあちこちで大変なことになっています。
雪解けが進んで越冬できずに死んだエゾ鹿に餌付いたクマの出没が羅臼でも早速、目撃報告がでました。
羅臼の有害駆除の成果として交通事故が年に10件程と少なくなったことを少しだけ誇りに思います。
そんな懇親会の翌日、自宅前で交通事故にあったエゾ鹿が転がっていました。
乗用車と思われる車輛の部品も散乱していましたが自走できたようなので行かれたようです。
羅臼の有害駆除が終わったので標津側からの移動を開始、群れの足跡が羅臼方向へ向かっていました。
自分は今猟期、長年使い続けたスノーシューに寿命が来て、安い新しいのを購入しましたが、あっさりと最後の最後、巻き狩り中に壊れました。
時に命に係わる道具なので、やはり3万ぐらいのを購入する必要がありそうです。
こういう道具は性能と価格が比例することはわかっていたのですが駆除日に間に合わず近場で済ませたのが失敗でした。
よく見ると他の場所もすでに亀裂が入っていて、奥深い山中の吹雪でアクシデントに会うと笑いが取れません!
『安物買いの銭失い』と言う奴ですが、酷使したのは確かなのでスノーシューには気の毒な主人でした。
まだ春山登山があるので、早めに買う!