講演を聞きに行ってきました。
翌日には新聞社の地方欄に掲載されていましたね!
早めに会場に入り、前列の方に陣取りました。
斜里町、山中正美氏の基調講演
知床半島のヒグマの生態や行動、適正管理など多岐にわたる問題点を今現在これからを見据えて説明してくださいました。
その中でも自分が一番興味深く、同意したことがあります。
北海道では昭和の終わり頃まで、冬眠から目覚めた春熊駆除が行われていました。
駆除なので鳥獣保護区や国立公園など関係なしですが、昭和の60年ころには獲る熊自体がいなくなり、多くのハンターが知床の山を分水嶺を超えるまで探し回ったものですが手ぶらで帰ることがほとんどでした。
自分も一度だけスノーモービルで付き合ったことがあるのですが、こんなところまで来るのかと思ったものです。
あれから30年近く、春熊駆除の経験があるハンターはほとんどいなくなり、わずかに残っているハンターもすでに山野を駈ける能力を著しく損なっています。
もう一度、春熊駆除ではなく狩猟と言う形で猟期を延長できないものかと言う話です。
そうしないと、熊と相対出来るハンターが育たないという現実!
もはや遅きに失した感じですが一刻の猶予も無いと思います。
実は厚岸町も標茶町の事故もその後の追跡、駆除がすぐに中断したのはそこいら辺に問題がある気がします。(詳しいことは聞きましたが差し障りがあるので内緒)
しかし、異を唱える団体もありなかなかの影響力があります。
講演でありました。昔のような駆除ではなく人家近くの熊を一定数減らすこととしてはありだと思います。
ただ、法が変わり春熊の狩猟が認められる頃にはきっと自分が教わることができる人はいないような気がしています。それ以前に自分がもう歩けないような?
許可を出す北海道庁の重すぎる腰!身に降りかからないので危機意識はゼロです。
さて、次!
文明の機器は素晴らしい!こんなことまでわかるようになってきました。
浜中町で発信機を付けた熊の移動経路ですが、根室から阿寒まで凄まじい移動経路です。
雌だとこんな感じで動くんですね!昨年見かけたのはこれかも?
研究者の努力により判明した事実!面白いです。
こういう追跡調査は北海道一円で行って欲しいものですが予算的に厳しいのでしょうね!ただ今後もNPOと連携して他町を巻き込み続けて行ってほしいものです。
続いて、釧路湖陵高校生の発表!
女の子ばかりですがどんな発表をするのか興味津々!
この中から将来のハンターガールがと思い質問させてもらいましたが・・・・
時間的な制約が多いはずで、調査の大部分は夏休み中や協力者からの検体提供に頼ったのでしょうかね?
それでも、興味を持ってくれるこういう女の子が多いことは喜ばしいことです。…男子はどうした?…草食系が多くなったのでしょうね!
最後に厚岸町や標茶町の事故のその後の対応について質問させてもらいましたが、質問の趣旨とは違うニュアンスの回答をされました・・・・きっといろいろとマズイことがあるんだと理解しましたね!
本当はたくさん質問がまだあったのですが、みんななぜ大人しいのか疑問です。
物分かりが良すぎるのは日本人の特徴と言えばそれまでですが?
羅臼町と斜里町には知床財団が標津町にはNPO南知床がこういう団体が他の地域でもどんどん増えて行ってほしいものです。もちろんハンターを巻き込んで!