昨日、吹雪は午後からだというので道東太平洋沿岸、厚岸まで狩猟に行ってきました。
道中、自宅を出てすぐの場所にはエゾ鹿がいっぱいのんびりと草を食んでいましたね。
厚岸町、浜中町は複雑に保護区が入り組んでいて、地元人でも判断が難しく、何度も地図と照らし合わせます。
保護区から少し外れた場所と思われる奥にエゾシカの姿をチラっと見かけました。
それでも、自信が無かったので近くにあった「厚岸水鳥観察館」へ
事務室に押し掛け
『エゾ鹿を見つけて撃ちたいのだが、その場所が保護区なのかどうか知りたい』
旨伝えると自分の持参した北海道庁発行の「鳥獣保護区等位置図」を前に親切に対応してくださいました。
野鳥家にとって、ハンターはあまり良いイメージがないはずですが助かりました。
さっそく戻って、山に登り覗き込むと・・・・オスの群れが20頭ほどたむろしていました。
銃口のあたりに見えるでしょうか?
距離は100mほど!
適当な体や銃を預ける樹木がなかったので、少しほふく前進し雪原にザックを置いて伏せ撃ちをすることに!
ピンコ角の若いオスに3頭3発かけました!
念のため前胸部狙いだったので膝をついたのも確認し、多少は走られるのも覚悟の上です。
しかし、元気に立ち上がってみんな走って何事もなく消えてしまいました・・・・・(´・ω・`)???
血痕を辿るべく現場に行くと、全く無い?
それどころか、銃弾が転がっていました・・・・・('_')?
全くの無傷で!
ふつうは獲物に命中すると体内で中央、右のようになるわけです。
左は今回の落ちていた弾
つまり、3頭にそれぞれ命中はしたのですが、銃弾は何らかの原因で横転弾(くるくる縦に回転しながら)となって…ちょうど鹿にとっては大谷投手に石をぶつけられたようなもの?
横転することで強い空気抵抗を受けるので威力は無い!
銃と弾の相性は良かったので、すっかり混乱し動揺したまま雪が降り始めた別な場所で再度、鹿に撃ちました。
でも、動揺が微妙に影響し、半矢のまま走られました。
出血量が多かったので時期に見つけられるだろうと思ったのですが事態は思わぬ方向へ!
1kmほど追跡したところで国道を横断するのが見えました。
なんと、保護区へ入って行ってしまいました
保護区の向こうで佇んでこちらを見ていますがここから先は無理です。
結局、通常なら4頭確保できたのがすべてチャラに!
吹雪模様になった午後1時に帰路につきました。
道中、横転弾が出た原因を考えると伏せうちの際に、銃口付近が雪原に近かったせいで射出時に空気抵抗・衝撃波が均等に伝わらなかったのが銃弾に微妙に影響したのではと?
確かに発射時には雪などには当たらないように確認はしていたのですが、衝撃波で回りの雪が吹き飛んでいました!
まぁ、いい勉強になったなと考えるようにしました。
腕を磨かないとますます減っていくハンター、羅臼町猟友会の中でも今後大変なことになるなと思った!