一気に春が近づいてきた感がある知床です。(海を見ないで)
エゾ鹿の動きも変わりつつあるのですが、それでも警戒心が強く苦戦を強いられています。
早朝、作戦を立案し下見を兼ねながら集合場所へと急ぎます。
それが・・・・着いてみると。自分を含め4人しかいない
『ああ~、とうとうみんな大儀になったんだな』そう思って待ち続けましたが、もう他に誰も来ない
そうこうするうちに無線で騒いでいる様子・・・内容から、今日予定していた巻き狩り地点で熊が下りてきて住宅街を彷徨っているらしい。『あっちだ、こっちだ、隠れた、その中覗け!』などなど
関わり合いになりたくないので待ちました。
やがて、見失い?みんな警察官を残して集合場所に戻ってきました。
本日は開始初日と同じチトライ山間部という説明をし皆で山に入りました。
悲しいことに、常連?の勢子隊員は全員休み!
つまり自分一人です
途中で山へ逃げ帰ったクマの足跡に合流!足跡からすぐ近くです。
なぜか急いで追いかける自分?
やがて、気配を感じ取ったクマは沢筋(ハシコイ川)に下りていきました。
覗き込むと、底の中を河口に向けて走っていきます。
一応、無線連絡!
『大丈夫だと思うけれど…下へ行った』
さて、頂上へ向かいます。
作戦図はこういう感じ
赤は待ちのライン。
緑が自分のルート。
青色が鹿の逃走ルート。(過去はいずれもこのコースで逃げた)
茶色は熊のルート。
頂上というか、目標地点に着きました。
暑くてTシャツ1枚!
ルート上にはクマの足跡や、お尻で滑り降りた跡がたくさんありました。
手で漕ぎながらゆっくり滑り降りた跡!
多分、思わず声が出たであろう・・・滑り落ちて行った跡!
沢の対岸にもあります。
下りて歩いた後!
でもね、これだけ熊がうろうろしたということは・・・いるわけがありません!
残念ながら空っぽです。
下山していくと、危険と判断された熊は北海道新聞にも掲載されている通り適切に・・・・。
結果的に自分が下したことになる?
いや、きっとほっといても住宅街に行ったでしょうね!
その後は夕方に出てきたら撃つということでそれぞれ走り回りましたが、バラバラに4頭のみでした。
そのうちの1頭を申し訳ありませんが自分が賄いとしてもらいました。
18:30からは、猟友会を去る環境省職員を送別兼猟友会懇親会
3年間、勢子としてこき使いましたが、今度は東京の霞が関内で働くそうです。転勤族の銃持ちは大変です。
ああ~貴重な手下が去っていく!