実は7月中旬くらいに町内会の酪農家さんが飼育している山羊が犠牲になりました。
我が羅臼町には9件の酪農家があり、そのうちの1件のお宅で全自動草刈機の役目を仰せつかった山羊が母子で2頭ほど自宅の周りで飼育されていました。
既に何度か書いていますが、酪農家周辺の周りは牧草地帯でもありますが道路と牧草の僅かな隙間を利用して沢山の熊が行きかっているわけで,そのうちの1頭が繋がれっぱなしの山羊に目を付けたわけです。
草食動物ってすぐ傍で臭いをかぐとエゾ鹿も山羊も牛も体臭にそんなに差があるとは思えませんので小柄なヤギはデカい牛と違い捕食の対象となったのでしょう。
ペット扱いとはいえ家畜が犠牲になったのは記録上、羅臼町初かもしれません!
隣の標津町は数えきれないほどあるわけですから、今までが奇跡みたいなもの!
今その熊を関係者一同、見極めています。
山羊を軽々と持ち去る体躯なわけですから絞られてきます。
犯行後も次の子ヤギを狙って付近をうろついています。
カメラに写り込む熊!
練習ですれ違うたびに鳴いていた母山羊の姿は無く、子ヤギもあれ以来厳重に牛舎の中!
でもですね、一度覚えた行為です。生きている限りこの熊は何年たっても犯行に及ぶ可能性があり、現在駆除対象。
しかし、用心深さは群を抜いており、多分なんともできない可能性が高いです。
羅臼では外飼いの犬が毎年、熊のご馳走になってしまう例は幾度となく繰り返されてきましたが、こういうことってそのうち全道各地で起こると思うよ!
今年も探険隊さん参加の時に良く迎えに来てくれていた2匹が犠牲になりました。
主人が引退し、近隣の方がエサを与えていたわけですが繋がれていたため・・・・
熊との距離の取り方をいくら知っていても繋がれていればどうにもならないわけです。
ベアドッグなるものが有名になりつつありますが、最初から食い物として認識されている当地では役に立たないという例もあるということ。
自分がこうやって熊情報を出すことを良く思っていない、売名行為と思っている人がいますが勘違いも甚だしい。
そう思う時点でああ~都会育ちだなぁ~と!
それはよく耳にする『クマの縄張りに人が入るから』『クマの聖域だから』誰がそんなことを決める?それ自体が人の側の傲慢!
人も熊もどんな場所だろうとお互いのテリトリー、軋轢があるのは普通だしそれは紀元前からの話。
綺麗ごと行っても最後は武力だ
自分は人の側です。