道東の田舎町、中標津町で悲しい事件が起こった。
介護に疲れた長男が父親を殺害した。
昨年、父親を介護していた妻が先立ったという。
仕事を辞めざるをえなくなり、父親の介護をしていたわけです。
どの方も知りませんが、きっと、容疑者である長男は優しい方だったと思います。
昨今、自分の子供でも親でも放置して死亡させたり虐待して殺してしまう世の中です。
確かに手にかけたのですが、そこに至るまでの経緯が違います。
自分も含め、これからの世の中はこんなことがごく普通にありふれてくるわけです。
ましてや独身男女は避けて通れない道です。
羅臼に移住してきた自分の知る何人かは親の介護のために天職を辞め去っていきました。
この事件を最初に車のラジオで聞いて、その奥に潜む悲しみやどうしようもないやりきれなさを感じました。
57歳、父のために仕事を辞め尽くしてきたのに、残りの人生を後悔の念で過ごすわけです。
どうか情状酌量の余地があることを望みます。