昨日の就寝前、突如連絡が入りました。
羅臼町内の某地点にクジラが漂着しているという。
どうやら熊も餌付いたようだという?
話の内容を聞く限り、どうも怪しいクジラのようです。
実は話を遡り二つ前の記事でイシイルカのストランディングの通報がこのクジラだったようです。
偶然、現場を捜索した関係者が先にイルカを見つけ、これの勘違いではと言うことで1件落着?
しかし、通報したのは漁業者・・・?
見慣れている漁業者が間違えることを不自然に思っていました。
さて、本日状況把握のため現地に着くと・・・・。
肉塊に向かう足跡!
前足幅は18cm、推定ですが300kg以上のオスの羆?
立ち上がれば優に2mは超えるわけでどうしたものか?
高い防波堤に阻まれ、出入り口はテトラを越えた防波堤の角でした。
状況把握のために目視による検分!
腐敗が進み胸びれと背びれはほぼ無い状態。
この特徴ある頭部の形は・・ツチクジラB(仮称)の可能性が高いと考えました。
尾びれの部分はほとんど肉が無い状態ですがしっかり骨も残っています。
ロープがかかっているのは引き出しのために使用したのでしょう。
21に秋サケ定置網の網揚げがあり、その際に何らかの理由で沈んでいたのが見つかったのでしょうね!
漁師さんとしては海へ還したあげたわけですが、返品されたようです
赤い部分から尾びれにかけては夜のうちに召し上がられた羆の食痕です。
前日の画像を関係者から見せてもらい確認しました。
一晩で数十キロ食べたわけで、凄い食欲ですが冬眠前なので必死です。
ちなみに男性器が写り込んでいますがモザイク無しで!
マズイでしょうか、おせちさん?
明日は時化で沖は休みの為、剖検に参加します。
内臓の計測があるので食べて欲しくないな!
こんなことをやっている自分ですが、実はクジラが好きなわけでもイルカが好きなわけでも解剖が好きなわけでもありません!
単純に好奇心で動いています。
明日の剖検ですが挑むのはいずれもうら若き20歳代の可愛い女性ばかり4人・・・・単純に好奇心で動いています。