ジャーナリストの阿部幹雄氏が詳しい知床岬の状況を報告してくれました。
出遭ったクマは、7頭。うち2頭は、オスだと思う。ふだん知床岬で見かけないし、ものすごく警戒心が強かった。しかも岬で暮らしているどのメスグマより、体がでかい。
若いメスグマの匂いを嗅ぎまくり、のしかかる。交尾をする気なのか・・。
番組は北海道内限定ですが、少し間をおいてYouTubeにアップされます。
6月5日、HTBの18:20過ぎあたりから『イチオシ!MIKIOジャーナル』において
阿部氏の番組紹介文
クマが走ってきた〜知床岬の春
5月の知床岬、ひとりで撮影をしていたら、クマが私に向かって走ってきた。クマを前にして、走って逃げることはしてはならない行為だ。後は崖、逃げられない。走ってくるのはオコツク番屋の漁師たちが、“パンダ”と呼ぶメスグマ。“パンダ”は、何を考えているんだ!20㍍まで近づいたので、クマ撃退スプレーを構えた。小走りのパンダと私の距離は10㍍。あぁ・・どうしよう。
出遭ったクマは、7頭。うち2頭は、オスだと思う。ふだん知床岬で見かけないし、ものすごく警戒心が強かった。しかも岬で暮らしているどのメスグマより、体がでかい。
若いメスグマの匂いを嗅ぎまくり、のしかかる。交尾をする気なのか・・。
親子グマも単独のメスのクマもオスグマも、みんな芽吹いたばかりの草をむしゃむしゃ食べている。クマの餌となる草がいちばんたくさん生えているのは、防鹿柵が設置された離れ小島のような台地の草原。
母グマも若いクマもフェンスをくぐり抜けていた。崖を登って食べに行くクマもいた。
クマのクライミング能力のすごさに驚愕した。写真は核心部を登り終え、緩斜面を登る“パンダ”だ。
実は御存知の方も多いと思いますが、毎年羅臼町では子供たちを伴って知床岬まで歩く『ふるさと少年探険隊』があります。
当然、熊との遭遇は常態化していますが、全て熊の方で距離を保ってくれていますので現在まで問題無く・・・・。
番組の紹介で突進してくる『パンダ』の話。
シャレになりません!
大人だけでしたら自己責任で問題ないでしょう。
でも子供たちにこれをやられると話は少し違ってきます。
まだ2か月の猶予があるのでその間に植生も変わり、ほとんどの熊は移動するとは思いますが心配です。
とりあえず、番屋暮らしの漁業者と情報を交換したいと思いますし、6月25日に行われる羅臼町教委の社会行事に参加の許可をいただき、現地視察できるかどうか打診しようかと思いましたが、その土日は札幌出張でした。
番組の方は貴重な情報源ですので録画もし、しっかり生で見たいと思います。
探険隊関係者の方がこのブログを見ていましたら、番組も見て肝に銘じておいてください。
あっ!・・・今、とても右肩が痛いです。ダメかも!