先日、もうすぐ上映が終わる『キャプテン フィリップス』という映画を見てきました。
忙しくて、ずっと観れないでいた映画です。
もう終わりに近いと1日1回しか上映しないのでまさに駆け込みです。
アフリカ近海のソマリア沖で実際に起こった事件を題材にしていますが、日本の商船も実際に被害にあっています。
海賊なんて国内では100年以上も前の話のようですが、国際的にはごくありふれた話ですね。東南アジアのマレー近海も危険な場所です。
ただ事件の背景は単純に悪いではなく、こうしなければ生きていけない大国に翻弄される途上国の悲しい現実があります。
ソマリア沖の漁師が外国の大型漁船で根こそぎ資源である魚を漁獲されて喰うに困り手を染める。
羅臼沖でロシアのトロール船が根こそぎ資源を根絶やしにする構図と重なってみていました。
軍艦・警察関係以外の船、先進国の民間の船が武装することは本来国際的には認められていません、ただし途上国では別ですが、日本に入港した外国船籍の船から銃などが見つかって検挙されるのはそういったわけです。放水以外に対応策はないわけです。
そういえば、このカラシニコフ突撃銃の発明者が先日亡くなりましたね。
手に汗握る展開に映画を楽しみながらも、終盤海賊である漁師たちが狙撃されるシーンで思って観ていました。
ハンターの悲しい性というか、実際にそんなことは可能なんだろうかと・・・?
はっきりと見えない狙撃対象の3人が不規則に揺れる救命艇の中で不規則に移動するわけです。
狙撃するSEALの隊員たちは同じく揺れる艦艇の上から、数名の組でそれぞれに狙いを定め一瞬の判断で同時に3人の頭を射抜く。
物理的にありえないと思う自分です。
映画の世界にどっぷりはまって、楽しみたいのにその時だけ冷静に分析してしまう自分が悲しいね。